web 3.0

近年、Web 3.0に関連した事業やサービスが急増しており、多くの企業で当領域における人材確保が急務となっています。今後飛躍的なサービスの拡大が見込まれる将来性の高さから、Web 3.0領域でのキャリアをお考えの方も多いのではないでしょうか。今回は、Web 3.0に関する基礎知識や、Web 3.0の成長により需要が高まる職種と転職するためのコツについて解説します。

 

目次



Web 3.0とは?Web 1.0やWeb 2.0との違い

まず、Web 3.0とWeb 1.0、Web 2.0の違いを見ていきましょう。



Web 1.0

Web 1.0はインターネットの黎明期とも言える個人が自由にホームページを作り、情報発信ができるようになった1995年~2000年頃に主流だったインターネットの種類です。この時代のホームページはhtmlを用いたテキストのみが使用されており、コンテンツは大半が読み取り専用となっていました。そのため、メールでのコミュニケーションは取れましたが、インターネット上での双方向のやりとりはほぼできない点が弱点でした。



Web 2.0

2000年代に入り、SNSが普及するようになった時代に生まれたのがWeb 2.0です。TwitterYouTubeInstagramFacebookなどの様々なSNSの誕生により、誰もが気軽に情報発信できるようになり、画像や動画などの共有も可能となりました。

一方で、Web 2.0では、インターネットサービスを支えるビッグテックと呼ばれるGAFAM(GoogleAmazonFacebook<現 Meta>AppleMicrosoft)に大半の情報が集約されており、個人情報や個人の趣味嗜好、行動履歴などが特定の企業に独占されている状態に懸念を示す声も上がっていました。



Web 3.0

上記のようにビッグテックに膨大な個人情報や利益が集まるようになり、少数の企業に権力が集中するという世間の懸念を解消するための技術として、Web 3.0が登場しました。Web 3.0は新たな分散型のWeb世界とも言われており、Web 3.0では、ブロックチェーン技術等を利用したデータ分散管理システムによって、単一のサーバーやデータベースに代わり、ユーザー各個人が参加するネットワークがサービスを提供する基盤となります。これにより、情報の独占や情報漏洩リスクなど、Web 2.0が抱えるリスクや問題点が解消されます。



Web 3.0の台頭により需要の高まりが期待される職種

Web 3.0と関連性が強い分野として、

  • メタバース
  • NFT
  • ブロックチェーン

が挙げられます。ITフィンテックや不動産テック、VRなどのゲーム関連の技術が発達してビジネスチャンスが生まれたことから、今までは今後は上記の技術を支える人材が不可欠となっていくことが予想されます。



メタバース

オンライン上に構築された仮想空間のことをメタバースと呼びます。例えばアバターを使うことで、メタバースプラットフォーム上で買い物をしたり、会議に参加したりすることが可能になります。最近の例では、2021年に開催された「バーチャルマーケット2021」に出展したローソンが、メタバース上のローソンで限定のグッズを配布したり、その場で実際に撮影した写真をパッケージデザインとしたオリジナルからあげくんの作成体験をメタバース上の店舗で実施したりするなど、メタバースとリアルの融合を現実化した試みに挑戦し、反響を呼びました。

メタバースの成長により、今後需要の高まりが期待される具体的な職種としては、アバターデザイナー、Web 3.0コミュニティマネージャー、メタバース建築家などが挙げられます。

また、既に存在している職種以外にも、以下のような新たな職が生まれることも予想されています。

  • メタバース・ユーザー・エクスペリエンス・デザイナー(MUXデザイナー)
  • メタバースの開発エンジニア
  • メタバースの営業やマーケター
  • メタバース旅行のツアーガイド
  • メタバース警察官・警備員



NFT

NFTとは、Non-Fungible Token/非代替性トークンの略であり、メタバース上で経済活動を行う際に必要となる仮想通貨のことを指します。アメリカの大手クラウドソーシング会社Fiverrの調査によると、2021年第3四半期から第4四半期にかけた3か月間で、NFT関連の仕事の依頼数は278%増加、NFTに関連した仕事でフリーランサーが稼いだ金額は平均で378%増加したと発表しています。

NFTの成長に伴い、NFTのデザインに関する知識やスキル、経験を持っているイラストレーターやアーティスト、デザイナー、ゲームプロデューサーの需要が高まっており、今後もより多くの企業で採用が活発化することが予想されます。



ブロックチェーン

Web 3.0は、主にブロックチェーン技術により実現しています。データ改ざんが事実上不可能であること、分散管理でありシステムダウンのリスクがないこと、企業や政府による管理が不要とあることなどから、データを安全かつ効率的に管理することができる方法として、ブロックチェーンに注目が集まっています。

ブロックチェーン領域における職種としてまず名前が挙がるものは、ブロックチェーンエンジニアでしょう。ブロックチェーンエンジニアの詳しい仕事内容や、未経験で転職を成功させるためのコツについては、こちらの記事でご覧いただけます。

 

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ブロックチェーンエンジニアの他にも、フロントエンドエンジニア、モバイルアプリエンジニア、そしてサーバーサイドエンジニアなどのブロックチェーン開発のスキルが求められない技術職や、ブロックチェーンコンサルタント、営業、広報、人事、カスタマー、プロジェクトマネージャーなどの非技術職なども、Web 3.0の発達によって新たな企業が生まれることで、ニーズが高まることが予想されます。また、コンプライアンス関連やリスク、内部監査、会計・財政などの金融経験を求める職種も多く、いわゆる「2線・3線」と呼ばれるディフェンスラインの経験者や、会計などの数字を扱う仕事の経験者の需要が高まっています。



未経験からWeb 3.0関連職に転職するためには?

2023年以降、更なる技術開発やそれに伴う開発者への需要急増が見込まれるWeb 3.0領域。専門的な知識が求められる領域ではありますが、まだ新しい分野であるがゆえに、未経験でも転職によって挑戦可能な領域です。

Web 3.0領域における技術職への転職を目指す場合、それぞれの技術(メタバース、NFT、ブロックチェーンなど)に関する知識とスキルや、プログラミング言語(を用いた開発経験が必要となります。また、メタバースやNFT開発に関しては、セキュリティに関する知識や実装の経験や、UIやUXに関する知識と適切に実装するためのスキル、メタバースで使用されるデバイス(ヘッドマウントディスプレイやARグラスなど)に関する知識も求められ、ゲーム開発と共通する面も多いため、ゲーム開発の経験もしばしば重宝されます。非技術職に関しては、一般的にはWeb 3.0に関する基礎知識と、それぞれの職種での経験は求められるものの、必ずしもWeb 3.0に精通した業界での経験が必須となるわけではありません。

 

Web 3.0領域への転職を目指す場合、新しい分野であるためにインターネット上の情報も限られていることに加え、海外に拠点を置く企業の日本での立ち上げやスタートアップ企業での募集など、一般的に求人が出回っていない場合もあるため、まずは転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

Computer Futuresでは、皆様のご要望に合わせて転職先のご紹介やキャリアパスについてのアドバイスなど、皆様の転職活動のサポートをいたします。当領域だけでなく、フィンテックや不動産、ゲーム領域における経験を活かした転職をお考えの方も、以下のフォームよりお気軽にご相談くださいませ。また、当社ではウェブサイトに載っていない非公開求人案件も多数取り扱っております。是非こちらも、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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