
このブログシリーズでは、「面接でしておくべき質問」に的を絞って転職活動の各段階におけるアドバイスをご紹介します。
前回の記事では、面接の初期段階において質問すべき質問についてご紹介しました。初期段階で大切なことは、可能な限り情報収集をすることと、良い第一印象を与えることです。
今回の記事では、面接における次のステップではどのようなことが行われるのか、また、採用担当者やその他の重要な利害関係者との面接でどのような質問をした方が良いのかをご紹介します。今回は、この段階で話すことになるであろう面接官のプロフィールと、彼らが求めているもの、そしてオファーを得るチャンスにつなげるための質問に焦点を当てていきます。
面接のプロセスでは、二次面接、時には三次面接に及ぶ評価が行われ、採用担当者だけでなく、同様の役割を担う同僚や、入社後一緒に働くことになるプロジェクトチームなど、社内の主な利害関係者を含むことが非常に一般的になってきています。これらの面接は通常、対面またはオンライン会議ツールを使って行われます。一度に行われることもあれば、数日に渡って行われることもあります。
ここでは、基本的な面接プロセスにならって、三次面接まである場合の二次面接を想定して話を進めます。この次にも面接がある想定なので、最終的な意思決定のための面接や交渉に関する話題は次の記事でご紹介します。
この段階でのあなたがやるべきことは非常にシンプルです。将来の上司や同僚に良い印象を与えることです。しかし、面接官が誰なのか、どの立場の人なのかによって、異なるアプローチをする必要があります。以下では、それぞれの場合で聞くべき質問の例をご紹介します。
採用担当者や主要な利害関係者に聞くべきこと
この面接は、採用プロセスの中で最も重要な部分となり得ます。皆様が本当に採用が求める人材なのかどうかを見極めるためのステップであり、この決断次第で彼らが得られるもの、そして失うものは非常に大きなものとなる可能性があります。
言わずもがな、面接官は皆様の職務経歴の詳細を知りたがります。そのため、ご自身の履歴書について説明ができるように準備をしておきましょう。彼らは、あなたの信頼性や指導力、そして、その他の「能力」という言葉に含まれる様々な属性について、できるだけ多くの情報を得たいと考えています。この段階での質問は、応募するポジションに重点を置いたものでなければなりません。以下では、面接の中で確認しておきたい項目リストをご紹介します。
1. 私のスキルや資格のどの部分が目に留まりましたか?
2. このポジションではパフォーマンスはどのように評価されますか?
3. このポジションにおいて、最初の30日、60日、90日で何を達成することが期待されていますか?
4. この業務が過去にどのように行われてきたか、また、今後どのように改善していきたいかを教えてください。
5. 私が持っていないスキルの中で、今後習得することが望ましいスキルは何ですか?
同僚となる立場の人に聞くこと
企業文化やワークライフバランスについての質問は、同僚となる人々との面接で尋ねると良いでしょう。彼らは入社後にプロジェクトでペアを組むことになる、あるいは同じマネージャーにレポートする仲間となる可能性があります。彼らはグループや組織に対する帰属意識が高い場合もあるため、企業やグループの文化や雰囲気を尊重していることが伝えられるとなおよいです。また、業務が組織全体でどのように配分されているかについて、あなたが抱えているかもしれない疑問を解消する機会でもあります。以下が質問の一例です。
1. ここでは「X(重要な業務)」はどのように行われていますか?
2. この会社や職場の一番好きなところはどこですか?
3. この会社には成果が表彰されたり、特別な機会や成功を祝うための制度はありますか?
4. 競合他社はどのような会社ですか?ここでは、競合他社はどのように語られ、評価されていますか?
5. もし私が明日からこの仕事を始めるとしたら、どのようなアドバイスがありますか?
この段階で聞いてはいけないこと/してはいけないこと
- 福利厚生や働く上での柔軟性(フレックスタイムなど)、専門知識の発展のための投資やトレーニング関連の予算などについては、この段階ではしない方が良いでしょう。これらの手当に関する質問は交渉の段階で行うのが賢明です。この点についてはこのシリーズの次の記事で詳しく紹介します。
- 以前の上司または現在の上司や仕事に関する悪口は避けましょう。仮に現在の職場環境や人間関係が非常に悪いもので距離を置く必要があるものだとしても、これについて話すことであなたが得する可能性はありません。これらを話の流れの中にうまく盛り込むためには、あなたの履歴書から見られる「物語」が鍵となります。
- 即興で話を考えて話すことはやめましょう。自分の過去の経験と将来に期待するものを正しく把握し、あなた自身のキャリアの物語を相手に伝えることこそが面接におけるもっとも重要なプレゼンテーションとなります。履歴書を物語として語るための“台本”を用意し、事前に準備しておくことが大切です。
- 相手の揚げ足を取るような質問はやめましょう。面接は採用企業のためのものであると同時にあなたが必要な情を得る場であることは確かですが、尋問のように相手を問い詰めることで悪い印象を残すのは本意ではないでしょう。気になった点はメモに残しておき、面接後にリクルーターと話すときに聞いてみてもよいかもしれません。そうすれば、先方に悪い印象を残すことなく必要な情報を手に入れることができる可能性が高まります。
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次の記事では、最終面接と内定後にしておくべき質問を紹介します。