
転職に興味を持った場合でも、いざ履歴書を作成したり、新しい仕事探しを始めたり、という一歩を踏み出すまではなかなか腰が重いものです。しかし、もし現在の仕事に何らかの不満や不安を抱えている場合、または新たなチャレンジに興味がある場合、悩む前にまず始めてみるのも一つの手です。さまざまな機会や企業について知った後に、現在の仕事は思っていたよりも悪くないと気づくこともありますし、すぐにでも新たな機会に挑戦するべきだと転職への思いがより確かなものになる可能性もあります。
転職活動は時間や労力がかかる、というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、日本でも転職が極めて一般的なものとなった今、また技術の進歩もあいまって、そのプロセスは以前に比べてはるかに効率化されています。また、企業に”選ばれる”感覚の強い新卒採用とは違い、自分のキャリアゴールを達成できる企業や職種を自ら”選ぶ”要素の多い中途での転職活動は、ご自身のキャリアプランを明確にするうえでも非常に役立つはずです。
この記事では、転職活動をスムーズに進め、転職を成功させるための10のステップをご紹介いたします。
1. 自分の目的を明確にする
転職を考え始める際、まず初めに取り組むべきことは「なぜ自分は転職したいのか」を明確にすることです。これを明確にし、常に意識しておくことで、軸がぶれずに効率良く転職活動を進めることができます。
例えば皆様の目的が年収アップの場合は、転職エージェントがまとめている給与調査などを参考に、現年収からの年収アップは可能なのか、可能な場合どの程度の年収アップを目指すのが現実的なのかを把握しておくと良いでしょう。
もしスキルアップや新たなスキルの習得が目的の場合は、現在持っているスキルは何か、そのスキルはどのレベルにあるのか、そして今後どのスキルをどのレベルまで伸ばしていきたいのかを整理すると目標がより明確になります。
2. 自分の長所とスキルを知る
現職で活かすことのできているご自身の長所やスキル、またどのような業務を楽しいと感じるのか、改めて考えてみましょう。例えば、皆様はチームとして働くことで実力を発揮できるチームプレーヤーなのか、それとも個人あるタスクに集中することの方が向いているスペシャリストなのか、どちらでしょうか?タイムマネジメントが得意、すなわちプロジェクトの締め切りまでにいつも作業を終わらすことができていますか?
これらの質問をご自身に問いかけることで、ご自身の目指すべきものやアピールポイントがより明確となるはずです。
3. 求人情報の収集を始める
ご自身の目的と長所・スキルを理解したら、次は実際にどのような求人情報が市場に出回っているのかを調べ始めましょう。Google検索や求人情報誌サイトで求人検索をする場合は、自分のスキルに合ったキーワード(エンジニアの方ならPythonやJava、マーケターの方ならデジタルマーケティングなど)や、興味に合ったキーワード(英語が活かせる、リモートワーク可など)で検索結果を絞り、自分の好みに合った求人をブックマークして一つのフォルダにまとめておくことをおすすめします。これにより、自分がどのような仕事を探しているのか、自分では気づきにくいご自身の傾向を理解することができます。例えば気に入った求人の多くが「広い裁量のある」ものである場合、おそらく外資系企業が皆様の希望に近い環境となるでしょう。また「スピード感のある」求人に惹かれる場合は、基盤が安定している大企業でのキャリアよりも、急成長中のスタートアップでの機会に挑戦することで、希望を叶えることができるでしょう。
4. 知人に連絡をする
「コネ(コネクション)」はしばしばネガティブな意味で使われることもありますが、知人を紹介するリファーラル採用は、中途採用においては非常に一般的な方法です。「類は友を呼ぶ」の言葉通り優秀な人は優秀な人を知っていますし、採用側にとっても皆様の人となりを保証してくれる人がいての採用となるので、通常の応募よりも有利になる可能性があります。リファーラル採用プログラムを展開している企業も多いため、興味のある業界で働いている知人や直近で転職活動を成功させた知人がいる場合、積極的に連絡を取って話を聞いてみましょう。
5. 働きたい企業のリストを作成する
ここまで来たら、応募したい企業のリストを作成し、その企業の何が皆様にとって魅力的なのかもあわせてリスト化してみましょう。ここで気を付けたいのは、皆様が働きたい企業が誰もが知っているような大企業であれば問題はありませんが、特にB2B企業の場合、知名度は決して高くないけれども業績が非常に良かったり、とある領域におけるパイオニアであったり、優れた企業文化を持っていたり、今後大きな成長が見込まれていたりなど、知られざる優良企業が数多くあるということです。これらの機会を逃すことのないよう、同じ業界で働いている知人や、当該領域に精通している転職エージェントに話を聞き、情報収集をしてみるのもよいでしょう。
また、ここで皆様の転職の目的を今一度思い出してみましょう。例えばスキルアップが目的の場合、職務内容に加えて応募先企業のトレーニング体制やパーソナルデベロップメントへの投資などが注目すべき要素となります。近年は合同説明会やカジュアル面談を通じて、実際に応募する前にこれらについて知ることのできる機会も多く設けられていますが、直接聞きづらい場合には転職エージェントを活用するのもおすすめです。
6. レジュメ(履歴書・職務経歴書を)アップデートする
応募したい職種や企業が見えてきたら、次はそれらをターゲットにして皆様のレジュメ(履歴書・職務経歴書)をアップデートしましょう。皆様が応募したい職種にとって関連性の高い経歴やスキルを目立たせることで、適切な候補者として採用担当者の目に留まりやすいレジュメとなります。
7. インターネットを活用する
レジュメのアップデートと同時に、皆様のオンラインプロフィールもアップデートしましょう。LinkedInのプロフィールのアップデートや求人掲載サイトに登録することで、ジョブアラートやスカウトメールを通じて様々な求人情報を得ることができます。
8. 積極的にアプローチする
求人情報を見ていても皆様の希望に合うものがない場合、自ら応募先の企業に連絡をして聞いてみるのも一つの手です。事実、情報が公に出回っていない求人情報も数多くあります。働きたい企業の採用担当者とLinkedInでつながる、もしくはメールアドレスを調べ、レジュメを送ってみることで道が開けるかもしれません。
9. 面接テクニックを完璧に
皆様が最後に面接を受けたのはいつですか?多くの方にとって採用面接は日常的なものではないため、事前にしっかりと対策と準備を行うことをお勧めします。面接前にしっかりと応募先の企業について調べ、レジュメに記載されている皆様の経験とスキルについて、どのような質問がされるかを予測しておくとスムーズに面接を進めることができます。予測される質問の回答を実際に声に出して練習するのも非常に効果的な対策です。
10. 面接時の質問を準備する
面札対策は聞かれた質問に答えることに集中してしまいがちですが、皆様が知りたいことを聞くための場でもあります。皆様の方でも聞きたいことをまとめておくことをおすすめします。また、質問を通じて応募先企業のビジネスに対する理解度や、皆様の適正を相手に伝えることも可能です。
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