大手 vs スタートアップ、自分に合った転職先はどっち？

IT業界でキャリアアップの機会を探しているけれど、自分のキャリアプランを叶えるにはどのような規模の企業に転職するのが良いのか、お悩みではないですか？これは、転職をお考えの方から実際によく聞かれる質問でもあります。結論から言うと、どちらが良いという明確な答えはなく、皆様の好みや将来的に叶えたいゴールによって大きく変わってきます。

この記事では、皆様にとってどちらのタイプの組織が向いているかを判断するための材料として、いくつかの質問にお答えいただきます。その結果に基づいて転職先として視野に入れるべき企業を絞り込むことで、より理想に近いキャリアプランを描くことができるはずです。

では、早速診断を始めましょう！

 

• 物事を大きな枠組みで考えることを好む　⇒　スタートアップ

物事をより大きなスケールで捉えることが得意、または好む場合は、スタートアップを中心とした比較的規模の小さな組織で働くとやりがいを感じやすいでしょう。プロジェクトがどのように始動し、各段階でどのような利害関係者を巻き込んで進んでいくのかを目の当たりにすることができることに加え、プロジェクトの成果物が最終的にどのように世の中に影響を与えるのか、最初から最後に至るまで大きなビジネスの流れについてな学ぶことのできる機会が多くあります。プロジェクトが思うように進まなかったり、十分なリソースの確保が難しいなど忍耐力が必要となってくる場面が多々ある一方で、大企業ではプロジェクトのタスクが非常に細分化されているため、狭い範囲を担当することが多く、自分の業務内容がどのようにして社会に影響を与えているのかを実感することが難しくなります。

 

• プロジェクトやタスクの細部にこだわりたい　⇒　大手企業

大企業では、プロジェクトの最初から最後まで包括的に関わるのではなく、細分化された特定の役割に集中することが一般的です。大企業はオーナーシップを持っているプロジェクトの規模も大きく、すでにプロセスが確立されている場合がほとんどです。あるエリアのスペシャリストとして、一つのエリアやスキルをマスターしたい場合は非常に良い経験を得ることができます。

 

• 会社の文化を築くことに貢献したい　⇒　スタートアップ

大企業は多くの従業員を抱えながらも組織としての統一を図るため、理念に下支えされた強固な企業文化を持っています。これが皆様にぴったりとハマる場合は良い経験ができますが、もしその企業の文化になじめない場合、やりがいを感じたり、自身の成果を実感することも難しくなる可能性が高いです。一方でスタートアップ企業の場合は、自分らしさを活かして会社の文化を一緒に作り上げていく側面が大きいため、各個人の提案が受け入れられて会社の文化を支える一部となっていくことが期待できます。1つ挙げられるリスクとしては、近年よく見られる、大手企業がスタートアップ企業を買収するケースです。この場合、利害関係者が増えたり、親会社との連携を通じて、スタートアップ企業ならではの文化を保つことが難しくなるかもしれません。

 

• プロセスが確立された環境を好む　⇒　大手企業

物事へ対処するプロセスは、大きさにかかわらず企業の特徴を判断する際の重要な要素の一つです。大手企業は過去の経験から得た独自のプロセスが定着している場合が多く、多くの意思決定に携わる職種の場合は、大企業の方が物事をスムーズに進めることができると感じられるはずです。スタートアップ企業では一人一人の自律性や裁量が大きい代わりに、意思決定や問題に対処する際のプロセスが確立されていない場合が多いため、様々なことを手探りで進めていく必要があることを想定しておいた方が良いでしょう。

 

• 仕事の安定性を重視　⇒　大手企業

一般的に、スタートアップ企業はまだ製品やサービスの多くがテスト段階であることが多く、既に複数の製品を持っていたとしても、収益次第で今後の経営戦略に大幅な路線変更を加えないといけない可能性があります。また、海外に本社があり日本で立ち上げたばかりの中小企業では、承認されている予算に限りがあるため、あるエリアにおけるビジネスがうまくいかずその分野から事業を撤退するとなった場合、仕事を失うリスクがあることを念頭に置いておく必要があります。一方、大手企業ではある分野のビジネスをたたむとなった場合でも、皆様のスキルや経験を活かせる社内の他部署に異動できる可能性があります。

 

• 収入を重視　⇒　スタートアップ

意外に思われるかもしれませんが、より高い年収を実現したい場合はスタートアップや外資系の中小企業が理想的でしょう。基本給は必ずしも大手企業より高いわけではありませんが、インセンティブが充実しており成果次第で大幅な年収アップを狙うことも可能です。スタートアップ企業の場合はストックオプションが後に高額な報酬となる可能性も大いにあります。

 

• コツコツと成長していくことを重視　⇒　大手企業

スタートアップや中小企業でもキャリアアップはもちろん可能ですが、その規模からして段階的な出世は珍しく、企業の上層部まですぐに到達してしまう場合もあるでしょう。自身のスキルアップをし、経験を積んでコツコツと成長と出世をしていくことをお望みの場合は、大企業のる方が現実的です。中小企業では自分の下でチームを成長させていく楽しみがあるため、マネジメント職に早く就きたい場合には良い選択肢です。

 

• 仕事のやりがいや個人が与えられるインパクトを重視　⇒　スタートアップ

大企業では、よくある「細かなルール」が仕事のスピード感を奪い、満足度を得るうえで大きな妨げとなることが多々あります。スタートアップでエンドツーエンドでビジネスに携わることで、顧客や消費者の立場や考え方をより深く理解できるようになり、自分の仕事が与える影響力を実感できる機会が増え、仕事へのやりがいをを感じることができるでしょう。

 

キャリアアップの方向性が見えてきましたか？

Computer FuturesのディレクターであるTommy Havilandは、「大企業でのキャリアは強力なブランド力を背景にした魅力的な選択肢ですが、私は個人的にはスタートアップ起業やベンチャー企業でのキャリアにチャレンジすることを候補者に勧めています。短期間でリーダーシップを発揮したり、チームをまとめる役割を担ったりすることでキャリアアップの可能性は格段に高まりますし、ビジネス全体でさまざまな仕事や活動に触れる機会もあります。大手企業でのキャリアは、キャリアの早い遅いにかかわらず、いつでも手に入れることができますが、黎明期や立ち上げ期にあるスタートアップに携わることの機会はキャリアの中で1度か2度しか訪れないことが多く、もし目の前に機会があるのならば逃すべきではありません」と述べます。

キャリアを積むにつれて、また個人や家族の状況の変化などによって、ご自身の中で優先するものも変化していきます。多くの外資系企業や大手国内企業に加え、急成長中のスタートアップ企業とも強い関係を築いているComputer Futuresでは、現在の皆様にとって最適な求人情報をご提案いたします。以下から求人検索をご利用いただくか、問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

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