Signing contract

外資系企業で活躍するセールスマネージャーの方の中でも、将来的にカントリーマネージャーとして働きたいとお考えの方も多く見られます。とは言うものの、カントリーマネージャーの実際の仕事内容や必要なスキル、実際に就任するためのプロセスに関する情報はインターネット上でもまだまだ限られており、お悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回は、カントリーマネージャーの具体的な仕事内容やこの職種の採用の際・そして就任後に重視されるスキル・経験などに関して、詳しくご紹介します。

 

カントリーマネージャーとは?

カントリーマネージャーとは、一言で言うと、その国の支社の代表に位置する役職を指します。カントリーマネージャーは、採用、会計、企業戦略の設定、グローバルへの報告書の提出など、特定の地域におけるあらゆる業務を管理します。そのため、基本的には、自社の製品やサービスに関する専門的な知識・スキルや業界に関する知識に加えて、ビジネス運営全般に関する知識が必要とされます。グローバルの組織内でのこの役職に伴う責任と重要性は企業に異なり、組織の構造によっても多少の違いが見られます。

 

カントリーマネージャーの仕事内容

カントリーマネージャーの具体的な仕事内容としては、以下が挙げられます。

  • 日本のサービスにおける企業戦略の策定・KPI管理
  • 人員配置と予算配分
  • 職場環境の形成
  • 日本のサービス目線での課題発見、問題提起
  • 人材育成
  • 日本企業とのパートナーシップ
  • 本社と日本支社の橋渡し
  • その他日本のビジネスに関わるあらゆる仕事

業界や企業の規模によってもカントリーマネージャーの業務は多少異なる場合があるため、応募の際には募集要項をよく確認する必要があります。

 

カントリーマネージャーへのなり方は?

一般的なカントリーマネージャーの採用方法は、日本拠点立ち上げの場合と日本拠点規模の拡大の場合で多少異なります。日本拠点の立ち上げの場合、本国やAPACのExecutive Recruiterが直接LinkedInなどでヘッドハンティングを行うケースが多く見られます。一方、既に日本拠点の規模拡大に成功している企業の場合、外部からの採用となるとカントリーマネージャーの交代案件になるケースが多く、このような企業の場合当社のような転職エージェントとの連携も確立されていることが多いため、採用を請け負ったエージェントからのヘッドハンティングがメインとなるでしょう。

企業と転職エージェントどちらの場合せよ、最近ではLinkedInがメインの手法となっているため、将来的にカントリーマネージャーを目指す方は、常日頃よりLinkedInのアップデートを行うことが推奨されます。また、可能であれば現在や昔お世話になった上司・同僚へ推薦文をお願いしておきましょう。

 

転職活動で有利になるLinkedInプロフィールを作る5つの方法

LinkedInの効果的なプロフィールの書き方はこちらの記事で詳しくご紹介しております。

カントリーマネージャーの採用で重視されるスキル・経験

外資系企業では、カントリーマネージャーとコンサルタント、プリセールスの最少人数で拠点を立ち上げることも多くあります。そのため、しばしば最終的に自分で顧客を獲得し、製品やサービスを売るスキルと覚悟があるかどうかが重視されます。そのため、高い営業力営業とマネジメント双方における圧倒的な実績が採用段階において大きなアピール材料となります。

営業やマネジメントに関する実績に関しては、特にマネジメントを行った組織の成長率が採用の際の評価の対象とされることが大半です。具体的には、

・目標数字

・達成数字

・達成率

・組織人数

などの成長率が毎年2桁ずつキープしているかどうかが評価基準とされます。また、効率の良さからもパートナー経由での販売が直売に比べ重視されることが多いため、日本市場においてパートナーアライアンスの経験を持っている方、パートナーのC-Levelと強固な繋がりを持ってきた方が、採用において優先されるケースが多く見られます。

 

カントリーマネージャーに就任後、成功するために必要なスキルは?

カントリーマネージャーとして成功するために必要なこととしては以下が挙げられます。

 

  • 英語力があり、海外の業界団体の全てのレベルと繋がることができる
  • ビジネスロードマップや販売ポリシー、戦略の策定が得意
  • 販売、マーケティング、トレーニングが出来る
  • 問題を特定して解決できる
  • 優先順位をつけることが上手い
  • 責任を効果的に共有できる

 

上記の他にも、立てた目標に対するAccuracy(精度)も、カントリーマネージャーとしてキャリアアップするために必要な要素の一つです。特にカントリーマネージャーの就任後の1~2年は、本社から立てた目標に対しての精度を重視されることが多く、成長率よりも目標設定とその達成に向けた戦略設定と達成に力を入れることが望まれます。そのため、この期間はマイクロマネジメント寄りの方が成功する可能性が高いとも言えるでしょう。

 

社内の昇進でカントリーマネージャーになることは可能?

結論から言うと、もちろん不可能ではありませんが、外部から抜擢するケースが多く見られます。その理由の一つとして、多くの企業では人材を育てる管理部門が法人の中に存在せず、特に小規模の企業の場合、現社長が次の候補を育成する物理的・時間的なリソースがないといった事情があります。実際に後継者育成が可能な日本法人は、主に従業員が300人以上のある程度規模がある企業に限られており、このことからも多くの企業でカントリーマネージャーとなり得る人材が社内にいる場合でも外部から抜擢することも少なくありません。

また、新規でカントリーマネージャーを募集する企業の多くがベンチャーや日本法人立ち上げであり、その場合も外部からカントリーマネージャーを採用することになります。その他にも新たな顧客を外から持ってきたい、今のカントリーマネージャーの方針を変えたい、CEOに物申すことの出来る人材が社内にいない、後継者が育たなかった、などの理由により外部から採用したという裏情報もしばしば聞かれます。

そのため、今の企業もしくは次の転職先の企業において実力をつけカントリーマネージャーへのプロモーションを目指そうとお考えの方は、なるべく早い段階でその可能性の有無について企業に確認しておく必要があるかもしれません。

                                                                         

カントリーマネージャー|まとめ

テクノロジーがますます組織の変革と維持の中心になるにつれ、リーダーシップには革新的な機能の強化と、それをビジネスとしての成功につなげられる能力が求められています。カントリーマネージャーは高度なスキルや経験が求められる職種ですが、近年はカントリーマネージャーの平均年齢も下がってきており、敷居が低くなっているとも捉えられます。

当社は日本で最大級の規模と実績を誇るIT分野に特化した転職エージェントおよび人材紹介組織であり、革新的な企業と、CIO(最高イノベーション責任者)、CTO(最高技術責任者)、CTIO(最高技術革新責任者)などのリーダーシップの役割を担う優秀なテクノロジー人材とを結びつけることに注力しています。カントリーマネージャーを含む、エグゼクティブレベルの転職にご興味がございましたら、以下のフォームよりお気軽にお問い合わせくださいませ。また、以下のボタンより現在募集中の案件をご覧いただけます。

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