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以前は会社員という形態がほとんどであったエンジニア職ですが、Lancersによる調査では、2018年から2021年にかけてフリーランスエンジニア人口は500万人増加したというデータが発表されています。「フリーランスエンジニアのメリットとデメリット、必要なスキルとは」の記事でもご紹介したように、フリーランスエンジニアになることで年収アップや裁量と自由度の増加など、会社員として働く場合には得られない多数のメリットを得ることができます。その一方で「フリーランスとして成功することは難しい」「向き不向きがある」など、フリーランスエンジニア転向への否定の声がしばしば聞かれるのも事実です。

今回は、フリーランスエンジニアの末路が悲惨と言われる理由と、それらのケースに至らないための対策法、そしてフリーランスエンジニアとして活躍するためのコツを6つご紹介します。

 

フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの違いとは?

フリーランスとは、特定の企業や団体、組織に属さず仕事をする形態を表し、日本では自営業や個人事業主が該当します。フリーランスエンジニアの仕事内容は、ITシステムの設計、開発、運用など会社に所属するエンジニアと一般的に変わりはなく、会社はシステム開発プロジェクトのフェーズ(要件定義・設計・開発・運用・保守)ごとにメンバーを募集します。連続した工程に対して契約することもあるものの、基本的にはプロジェクトの期間のみの契約となり、継続して仕事があり続ける保証がないため、ご自身で、もしくは案件検索サイトやエージェントを通して新しい案件を常に探し続けなければいけない点が正社員との大きな違いと言えます。

 

フリーランスエンジニアと会社員エンジニア、どちらが自分に合っている?

独立してフリーランスエンジニアとして働くことに興味をお持ちの場合でも、会社員としての安定した生活を手放すことにはリスクも生じますし、ご自身の適正も踏まえてじっくりとキャリアプランを練りたいものです。以下、会社員エンジニア向けの方とフリーランスエンジニア向けの方の特徴を簡単にまとめました。

 

会社員エンジニア向けの人

・管理職・リーダー志向の人

・生涯エンジニア志向で、会社の看板を利用しながら特定の技術領域を極めたい、研究者肌の人

・現状キープ志向で、安定を求める人

 

フリーランスエンジニア向けの人

・自分で時間を管理して自身のビジネスを展開したい人

・生涯エンジニア志向で、一つの技術に執着せずに最新のトレンド技術を取り入れながら自身もアップデートしていきたい人

・収入を増やすために努力することを厭わない人

 

正社員エンジニアとして何年か経験を積んだ後、これまでに培ったスキルを活かし今までのエンジニア職からキャリアアップをすることを考えた際、主に管理職を目指す、もしくはハンズオンでの開発を続けて専門家を目指すか、独立しフリーランスエンジニアになるという3つの道に分けられます。ご自身の適正や目指したいキャリアの方向性などから選択すると良いでしょう。

一点注意点としては、フリーランスは自由で自分のペースで生活できるという点に魅力を感じ、フリーランスへの転向をお考えの方もいるかもしれませんが、フリーランスエンジニアの生活そのものは会社員とあまり変わらないことが多いです。特に駆け出しのフリーランスエンジニアの場合クライアント企業常駐で働く場合が多いでしょう。

 

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正社員からフリーランスエンジニアとして独立するタイミングに正解はないものの、フリーランスへの転換時期を決める上での判断軸がいくつかあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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フリーランスに転向した場合に立ちはだかる壁

フリーランスエンジニアへの転向を考えた際、気になるのは多々聞かれる「フリーランスエンジニアの末路は厳しい」という噂でしょう。他のどの職種にも言えることですが、前述の通り、フリーランスエンジニアにもメリットとデメリットが存在します。フリーランスエンジニアへの転向に否定的なこれらの意見は、主に以下の点が関連していると言えます。

  1. 年齢による限界が必ず来る
  2. 景気変動に弱く、クビを切られる可能性がある
  3. キャリアアップがなかなかできない
  4. 収入が上がらない
  5. いざという時に相談できる相手が見つからない
  6. 過労働に陥る、仕事とプライベートの境界がなくなる、孤独になるなどの理由から、体調を壊す・鬱になるといったケースも見られる

 

ただし、これらはあくまでも最悪のケースを挙げたものであり、様々な対策を行うことで、これらの末路に至ることを事前に防ぐことが可能です。以下、フリーランスエンジニアとして成功するために押さえるべきポイントをご紹介します。

 

フリーランスエンジニアが成功するために必要なポイント6選

 

1.50代以降の仕事の取り方を考えておく

フリーランスエンジニアに定年はありませんが、50代以降になると確実に受けられる案件の数は減っていきます。プロジェクトによっては若い世代に限定していることも多く、どれだけスキルを持ち合わせていても、年齢を理由に足切りにされてしまう可能性があります。これは体力や気力、最新技術の知識などの面で若い世代が優先されることが大きな原因ですが、自分にしかない付加価値を持っておくことで太刀打ちできるでしょう。新しい人材を育成するために、アドバイザーや講師になって知識やスキルを伝えていくという、若手には出来ない活躍の仕方もあります。

また、他の方法としては、若手の知らない古い技術の保守案件を探すことが挙げられます。

 

.リスク分散をしておく

フリーランス全般で言えることですが、仕事がなくなってしまう可能性は正社員と比べて非常に高いです。このリスクに対しては、一つの企業や案件だけでなく、別の企業の案件を最短で請けられるようにすることで対策することが可能です。長期的な案件に取り組んでいる場合でも、その案件が終わる前に必ず次回の案件を探して営業を始めるようにしましょう。

 

.新たなことにも手を広げてみる・常に新たな知識を学び続ける

フリーランスエンジニアは仕事内容を自分で選べるというメリットがあります。新たな技術を扱える案件を選ぶことで、仕事を通して最新技術を学ぶことが可能です。経験のある案件しかとることができないのではという懸念もあるかもしれませんが、採用側の立場からすると、学習意欲がありマルチなスキルを持ち合わせている人と一緒に仕事をしたいと思うことも多くあります。メインの仕事と同時進行で、他の簡単な案件を受注してみても良いでしょう。

常に進化し続けるIT業界で活躍し続けるためにも、常に新たな知識や技術を学び続ける習慣をつけることは非常に大切で、これは50代以降に受けられる案件の幅を広げることにも繋がります。プログラミング言語などの直接的な技術スキルだけでなく、プロジェクトマネジメントやシステム開発技法など幅広く知識・スキルを身に着け、向上させるマインドを持つようにしましょう。

 

4.自分の価値を高める

収入を上げるためには案件量を増やすという選択肢もありますが、過労働に陥り悲惨な末路を辿ってしまうことも考えられます。案件を増やすのではなく、自分の価値を高めることに焦点を当ててみても良いかもしれません。具体的には、今までの作品をポートフォリオに収めることで採用者にご自身のスキルを証明する、また前述の通り、常に新しい知識を学び成長し続けることでご自身の価値を証明、向上させることができます。

 

5.コネクションを作る

独立したフリーランスエンジニアにとって、人と人とのつながりは非常に重要なものです。基本的には自分の裁量で立ちはだかる問題を解決することになりますが、いざ困ったことが起きた時に相談できる同業者や協力を求められる企業、そして仕事を紹介してくれる組織などのつながりを持っておくことで、セーフティーネット代わりとなってくれます。仕事を通してできた人や企業との接点を大切にし、つながりを広げていくことで、いつか役に立つ時が来るでしょう。そのためにも、仕事において不義理を行わず、常に誠実に向き合うことが大切です。

 

6.案件検索サイトやエージェントを活用する

フリーランスエンジニアの負担となる業務として営業活動があります。この負担を軽減するためには、案件検索サイトやエージェントを活用することをおすすめします。求人や案件とエンジニアとのマッチングを行うサービスを利用することで営業にかけるコストを削減でき、その分他のタスク、もしくはプライベートの時間に回すことができます。特に専門のエージェントを持つサービスを利用することで、エンジニアの苦手な営業部分のスキルを埋めることが出来るでしょう。

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