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多種多様な職業や業務がある現代において、人々の働き方の選択肢は様々です。日本においては、正社員として直接企業と契約して働く形態が一般的とされていますが、「精神的なストレスが大きい」「自由が制限されてしまう」などの理由から、近年では正社員以外の働き方を選択する人も増えています。以前は「非正規=正社員になれない際の選択肢」と考えられていましたが、近年では正社員をあえて選ばない方も増えています。厚生労働省によると、令和2年度における非正規雇用の割合は男女合計で37.2%、女性だけでは54%にも達しています。

これらの傾向はIT業界でも見受けられます。先日公開した記事でもご紹介したように、フリーランスエンジニアになることで年収アップや裁量と自由度の増加などを含め、会社員として働く場合には得られない多数のメリットを得ることができることから、フリーランスエンジニアのへの転向を検討する人が近年増加しています。

 

正社員以外の働き方

こちらの記事では、日本の雇用形態において多くの人が正社員が一番であると信じてきた背景にある“神話“に焦点を当て、実際の現状と照らし合わせて本当に正しいのかどうかを検証しています。

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正社員エンジニアからフリーランスエンジニアへ ― 収入に影響は?

フリーランスエンジニアとして独立する主なメリットとしては、

  1. 収入の増加
  2. 裁量や自由度の増加
  3. 活かしたいスキルに基づいて案件や仕事を選ぶことができる
  4. キャリアのギャップや定年を気にする必要がない
  5. 様々な業界での経験ができる

の5つの点がしばしば挙げられます。

収入に関しては、やはり正社員時代の水準とのギャップを懸念する方も多く見られますが、実際には様々な業界や業種で働くフリーランスの中でも、IT領域における給与は最も高い水準だと言うことができます。フリーランス白書2020によると、調査における最も高い年収層(年収800万円以上)におけるエンジニアや技術開発に携わる方々の割合は30%近く、すべての業種の中で最も高い割合となっています。また、業種に関わらず会社員から独立した方々の7割近くが収入は依然と同じ水準か以前よりも増えたと回答しています。

また、ProEngineerの調査によると、2021年におけるフリーランスエンジニアの平均年収は720万円~840万円となっており、これは日本の平均年収や会社員エンジニアの平均年収よりも高い水準にあります。ただ、フリーランスエンジニアが獲得できる案件とその給与額は実績によって大きく異なるため、最初から高収入を期待するのではなく、多くの案件を積みながら年収を上げていくという考え方を持つことが必要かもしれません。

 

フリーランスエンジニア11種類の職種と年収

ここからは、フリーランスエンジニアの11種類の職種と2021年における平均年収、そして言語別単価についてご紹介します。前述の通り、これらの年収は今までのキャリアの中で築いてきた実績などにより大きく左右しますが、現在IT領域において正社員以外の働き方をお探しの方は、キャリアの方向性を決めるためにも是非参考にしてみてください。

 

フリーランスエンジニア職種別平均年収(参考:ProEngineer

  • 開発系(システムやアプリケーションの開発など): 563~780万円
  • インフラ系(サーバーやネットワークの構築・運用保守など):698~852万円
  • データベース系(データベースの構築・運用保守など):698~852万円
  • ITコンサルタント系(IT技術を運用するためのコンサルティングなど):780~924万円
  • 管理系(プロジェクトのマネジメントなど):780~924万円
  • ITアーキテクト系(システム設計など):780~924万円
  • ブリッジSE系(オフショア開発における指示や調整など):780~924万円
  • 社内SE系(自社のシステム構築・運用など):456~612万円
  • ヘルプデスク系(非IT企業内におけるIT業務など):456~612万円
  • トレーナー系(IT企業の新人研修やIT講師業務など):350~600万円
  • Webデザイン系(Webサイトのデザイン):576~636万円

 

また、当社が持つフリーランスエンジニアの求人情報の中にも、以下のように年収が交渉次第で変わるもの(negotiable)やスキル次第で変わるもの(competitive)が多くあります。

 

当社のフリーランスエンジニア案件例

・ウェブ開発エンジニア

【業務内容】

  • システムの開発、分析、設計、実装、トラブルシューティング
  • コードと設計のレビュー
  • 技術設計、実装、テストなど、製品の機能のエンドツーエンド開発

【必須スキル】約5年のWEBシステム開発経験

  • Javaを使用した開発経験

【給与】

  • Competitive

 

システム開発プロジェクトマネージャー

【担当業務】

  • システム開発プランの策定
  • プロジェクト管理(スケジュール、リスク、クオリティチェック)
  • プロセス設計
  • チームマネージメント
  • 予算・リソース・進捗管理
  • 提案書等の作成、見積もり作成

【必須経験】

  • システム開発の経験
  • プロジェクトマネージャとしての豊富な経験
  • 20人以上のプロジェクト管理経験
  • 顧客折衝、調整、要件定義

【給与】

  • Competitive

 

ご自身の経験やスキルセットとその仕事内容の全てを考慮し、ご自身にとって適切な相場を見極めるためにも、フリーランスエンジニアなどの正社員以外の働き方をお望みの方は、まずは転職エージェントにご相談することをおすすめします。Computer Futuresでは皆様のご経歴やスキル、ご希望の年収に基づいてご紹介可能な案件をご提案しております。以下のボタンより、お気軽にお問い合わせください。

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フリーランスエンジニアの言語別単価事情・求人動向

ここからは、2021年におけるフリーランスエンジニアのプログラミング言語別年収・求人動向をご紹介します。それぞれのプログラミング言語の特徴や学習のコツについては、こちらの記事をご参照ください

関連記事:【2021年最新版】おすすめのプログラミング言語8選|それぞれの特徴・選び方や転職に生かすコツを徹底解説

 

Java

Javaは、環境を整えればプラットフォームに依存せずに稼働させることができる「write once, run anywhere」という考え方に基づいて作られています。クライアント/サーバー型のWebアプリケーションに多く用いられており、高い信頼性とセキュリティ性から業務システムの構築でよく利用されるプログラミング言語の一つです。

Javaを利用した開発を行うシステムエンジニアの平均年収は828万円で、平均単価は69万円となっています。案件の内容に関しては、システム開発やバックエンド業務、Androidなどのスマートフォン用アプリ開発関連の案件が多く見受けられます。

 

Ruby

日本で開発されたRubyは、WebサービスやWebアプリケーション開発に適しています。「Ruby on Rails」を利用することで、Webアプリケーションを効率に開発することができます。

Rubyで開発を行うフリーランスエンジニアの平均年収は960万円、平均単価は80万円となっています。多くの企業でRubyだけでなくRuby on Railsのスキルも併せて求められます。

 

Python

PythonはAI、機械学習、データマイニング、ビッグデータなどのデータサイエンス領域と親和性が高いことから、近年人気が上昇しています。Pythonの言語自体は、簡潔な記述ですっきりとコーディングできることが特徴です。Pythonで開発を行うフリーランスエンジニア平均年収は960万円、平均単価は77万円です。

案件の内容に関しては、バックエンド開発やWebシステム開発、さらにはDjangoやFlaskなどのフレームワークを扱うものが多く見受けられます。

 

JavaScript

主にWebサイトのフロントエンド(クライアントサイド)を構築するのに利用されるプログラミング言語です。動的HTMLページ(リッチクライアント)の構築には欠かせません。HTMLに組み込まれて動作するため、JavaScriptの記述にはHTMLおよびCSSの知識も必要となります。

JavaScriptを使用して開発を行うフリーランスエンジニア案件は、平均年収約864万円、平均単価72万円となっています。JavaScriptはPHP、Java、Ruby、Python、C#などの他のプログラミング言語との掛け合わせで利用されることが多いため、募集要項上でも他のプログラミング言語が必須スキルとして記載されていることがほとんどです。ニコニコ動画などの動画配信サービスやTwitterFacebookなどのソーシャルメディア開発はJavaScriptが利用されています。

 

PHP

PHPは主にWebサイトやイントラネットのページをプログラミングするための言語で、ブラウザでウェブサイトを出力したりバックエンドを制御するなどのWeb開発において広く使用されています。世界中で普及するCMSであるWordPressも、PHPを利用して動的なWebページへとカスタマイズすることが可能となります。

PHSで開発を行うフリーランスエンジニアの平均年収は720、平均単価は77万となっています。求人情報上では、多くの案件でAWSのクラウドやLaravelのフレームワークを扱うスキルも同時に求められていることが見受けられます。

 

Node.js

Node.jsはサーバーサイドのJavaScript実行環境です。Node.jsがあれば、JavaScriptのみでクライアントとサーバーサイド両方でのプログラム構築が叶います。

Node.jsを利用して開発を行うフリーランスエンジニアの案件は、平均年収が約924万円、平均単価が77万円となっています。前述のJavaScriptのスキルが開発のために必要となるだけでなく、バッグエンド開発経験が求められることも多々あります。

 

正社員以外の働き方をお探しですか?

今すぐに正社員を辞め、フリーランスエンジニアなどの正社員以外の働き方を選択する予定がなくても、得られる案件やそれぞれの案件でどの程度の年収が確保できるのかを事前にリサーチしておくことで、今後の選択肢としての現実味が帯びてくるかもしれません。Computer Futuresでは、フリーランスで活躍するエンジニア向けの業務委託案件も掲載しているほか、専門のエージェントを利用した案件の獲得も可能です。まずは以下のボタンから最新の求人情報をご覧いただくか、以下のフォームからお気軽にお問い合わせくださいませ。

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