契約社員 メリット

働き方の多様化が進む中、総務省統計局による「労働力調査」によると、2022年度における日本の雇用者全体に占める非正規雇用者の割合は36.9%であるという結果となりました。2021年に開始された「同一労働同一賃金法」による正社員との賃金格差の縮小と、勤務スタイルの自由度の高さなどから、IT業界においても、今後ますますコントラクト(契約社員・派遣社員・業務委託など)としての働き方に注目が集まることが予想されます。

今回の記事では、契約社員と他の雇用形態との違い、IT業界において契約社員になるメリット、また、契約社員、派遣社員と業務委託全ての利益を兼ね備えたECM(雇用コントラクターモデル)について詳しくご紹介します。



目次

 



そもそも契約社員とは?派遣社員や正社員との違い

厚生労働省による契約社員の定義は以下となります。

「無期雇用である正社員とは異なり、労働契約にあらかじめ雇用期間が定められている場合があります。このような期間の定めのある労働契約は、労働者と使用者の合意により契約期間を定めたものであり、契約期間の満了によって労働契約は自動的に終了することとなります。1回当たりの契約期間の上限は一定の場合を除いて3年です。」

また、東京都産業労働局は、契約社員は「1日の所定労働時間及び1週の所定労働日数が正社員とほぼ同じで、期間の定めのある契約に基づき直接雇用されている者」と定義しており、働き方や待遇はほぼ正社員と同じであり、就労期間が有期であるか無期であるかが大きな違いとして捉えられています。



正社員との違い

実際に契約社員は、就労期間以外正社員と完全に同等かというと、それも異なります。以下、正社員と契約社員の主な違いをご紹介します。

 

契約社員と派遣社員の違いについてはこちらの記事、その他の正社員以外の雇用形態(フリーランスや業務委託)との違いについてはこちらの記事で詳しく解説しております。

 

給与

正社員:年俸制・月給制

契約社員:時給制が多い

 

社会保険

正社員:加入可能

契約社員:労災保険あり。健康保険・厚生年金・雇用保険については基準があるため注意。

 

退職金

正社員:原則あり

契約社員:規定していない企業も多い

 

正社員への転職

正社員:問題なし

契約社員:正社員の場合と比較して、スムーズにいかないこともある

 

ちなみに契約社員が同一企業で通算5年以上勤務した場合、契約を有期から無期に変換できる「5年ルール」というものが存在しますが、企業や雇用条件によっては、無期契約社員になった場合でも契約期間以外の雇用条件は変わらない可能性もあります。給与や業務内容などの雇用条件は転換を選択する前に確認しておくようにしましょう。



IT業界において契約社員になるメリット

IT業界において契約社員になるメリットとしては、以下が挙げられます。

 

  • 副業が可能
  • プライベートを優先することができる
  • スキルに見合った給与が見込め、短期間での収入は正社員と比較して高い場合も多い
  • 正社員と比較し、希望の職種に就くためのハードルが低い
  • 様々な業務経験を積むことができ、理想のキャリアへの近道となることもある
  • 企業によっては正社員とほぼ同等の福利厚生を受けられることもある
  • 契約満了ごとに勤務地を選択でき、入社後は出張や転勤がない
  • 正社員登用の可能性もある

 

勤務地や働き方に関する柔軟性はもちろんのこと、現在と異なる業界や職種への転向のしやすさは、契約社員として働くことを選択する大きなメリットとして挙げられます。正社員採用の場合、どの企業も基本的に今までの経験を重視しますが、契約社員採用の場合には同業種での経験を必須条件とせず、他業界や他業種の経験を持つ人材を採用する企業も多く見られます。レジュメに記載することができる経験も増え、理想のキャリアを目指すための近道となる可能性もあるため、既に基本的な知識やスキルを身に付けており、あとは実践的な経験やスキルを得たいとお考えの場合は、契約社員でのキャリアアップを検討してみることをおすすめします。



契約社員が向いている人

以上のメリットを踏まえて、契約社員が向いている人の例としては、

  • 転職する前提の人
  • 短期間でお金を貯めたい人
  • 様々な仕事を経験したい人
  • プライベートを優先させたい人
  • 副業を考えている人
  • 配偶者の転勤の可能性がある人

 

が挙げられます。



IT業界における契約社員の平均収入は?

正社員から契約社員へ転向することを考えているものの、収入の安定性を失うことに不安があるため躊躇しているという方も多いかと思います。ただ、原則で正社員と同じ職務範囲であれば契約社員の基本給は正社員と同じでなければならないと同一労働統一賃金法により定められており、月給だけで見た場合契約社員の方が高い企業も多く存在します。これは、昇給の機会がない分月給を高く設定している、正社員に比べ在籍期間が短いという理由で毎月の給与に上乗せしている場合が多くあります。

ただ、正社員の場合昇給や昇格のペースが速いといったメリットもあるため、契約社員としてのキャリアアップと収入アップを目指す場合には、案件ごとに着実にスキルアップし、自分のスキルと今までの経験に見合った新たな案件を獲得しながらベースの収入を上げていくことが求められます。

こちらのページでは、日本のコントラクトリクルーティングにおける経験豊富な当社のチームをご紹介しています。契約社員をはじめとするコントラクトとしての働き方における具体的な給与については、ページ内で記載された各コンサルタントのLinkedInページより、直接お気軽にお問い合わせくださいませ。



【参考】当社がおすすめするECM(雇用コントラクターモデル)とは?

契約社員と同じくプロジェクトベースの人材ソリューションとして、Computer FuturesではECMと呼ばれる新たな雇用モデルのご紹介を始めました。ECMは派遣や業務委託と同じように雇用主が就業先企業ではなく当社(Computer Futures、法人名としてはSThree株式会社)となります。候補者の皆様からすると、派遣や業務委託と同じように応募や面接、給与や待遇面での条件交渉などのサポートを当社から受けられるだけでなく、前述の契約社員としてのメリットに関しても全て得ることができる非常に魅力的なモデルとなっています。採用企業としては、労働基準法をはじめとするコンプライアンス関連のマネジメントを当社にお任せいただくことができるといったメリットがあるため、多くの外資系企業やグローバル企業がこのモデルの採用を始めており、より多くの案件のご紹介が可能となっています。ECMの詳細については、以下のPDFで詳しく紹介しております。

 

コントラクトソリューションの種類と比較(求職者向け)

当社のコントラクト人材ソリューション

資料を見る

契約社員と派遣・業務委託の双方の利益を兼ね備えたECMとしての働き方、もしくは採用にご興味がございましたら、こちらのページより当社までお気軽にお問い合わせくださいませ。



コントラクトとしての働き方をお望みですか?

現在成長中のSTEM分野において、今後日本においてもコントラクターの需要がますます高まることが予測されます。皆様のご希望や条件によって最適なソリューションは異なりますが、理想のキャリアにチャレンジするための足掛かりとしてコントラクトでの案件をお探しでしたら、以下のフォームよりお気軽にコンサルタントまでご相談くださいませ。

IT分野における採用と転職のスペシャリストとして、数々の求職者様のキャリアアップの実現をサポートしてきた当社のコントラクトソリューションについては以下のページでご覧いただけます。

当社のコントラクト人材ソリューションについて

スキルや経験を活かした転職をお考えですか?または高いスキルを持つ人材をお探しですか?Computer Futuresにお任せください。

このフォームを送信することで、弊社のプライバシーポリシーに沿って個人データが取り扱われることに同意したものとみなします。