IT・テクノロジー領域に特化して採用と転職のサポートを提供するComputer Futuresは、セキュリティベンダーを中心とした外資系IT企業へ転職をお考えの皆様に向けたウェビナーを開催いたしました。当社ではサイバーセキュリティ分野の中でもエンジニアやプリセールスなどテクニカルなポジションを専門に担当するコンサルタント2名(安達、Ladley)と営業やマーケティングなどのコマーシャルポジションを専門に担当するコンサルタント2名(伊藤、Vu)からなるチームを設けています。

今回のウェビナーでは、外資系IT企業への転職する際に必要な英語力や面接プロセスの様子、また給与やボーナス面で日系企業と違いがあるのかなど、実際に多くの求職者様から聞かれる質問に対して、テクニカルポジション・コマーシャルポジションそれぞれの見地からまとめてお答えいたしました。

ウェビナーの録画の様子はこちらからご覧いただけます。

 

 

 

ウェビナーの概要を以下でまとめております。

 

Q. サイバーセキュリティベンダーへの転職に興味があるけれど、セキュリティ分野未経験でも大丈夫?

A. テクニカルポジションに関しては、基本的には関連スキルをお持ちであれば、セキュリティ分野での経験やスキルがなくても大丈夫な場合が大半です。ネットワークセキュリティの経験をお持ちであればベストですが、ネットワークの知識や経験があれば十分ご転職をご検討いただけます。

サイバーセキュリティベンダーの多くは5~10年前に日本市場に入ってきた企業が多く、まだ新しい分野なので、日本市場でセキュリティの知識がある人がそもそも少ないという実態もあり、まずは入社していただいてから必要な知識やスキルが身につくよう育てていくといった姿勢の企業様も多く見られます。

営業ポジションについてはさらに門戸が開かれています。インサイドセールスと呼ばれる内勤営業では、新卒採用も積極的に行っており、業界での経験がなくてもカスタマーフェイシングの経験があれば、あとは上司となる方や会社のカルチャーと相性次第ということができます。

アカウント営業などの外勤営業の場合は、原則SaaSソリューションの販売経験があれば問題ありませんが、経験面で譲れない企業様の場合ネットワークセキュリティベンダーでの経験が重視されます。一方、ある程度自社で育成を行帯と考えていらっしゃる企業様の場合は、ハードウェアやIT業界以外での営業経験をお持ちであれば採用に至るケースも見られます。

セキュリティ分野未経験の場合、最も重視される点は前職における営業実績です。年間の達成率など具体的な数字を、アピール材料としてレジュメ・職務経歴書にも盛り込みましょう。

 

Q. 日本にあるセキュリティベンダーには規模や成熟度としてどのような種類があるの?大手セキュリティベンダーに転職するにはどの程度の経験が必要?

A. 現在日本市場で活躍するセキュリティベンダーは、その成熟度によって大きく3つに分けることができます。

  • Legacy vendorと呼ばれる、日本に来て15~20年が経過している企業
  • Cutting-edge vendorと呼ばれる、徐々に知名度が高まってきており日本でも上場しているような企業
  • Start-up、世界では大きなプレゼンスを持つが日本市場には参入したばかりの企業

営業ポジションでは、Legacy vendorは日本でも大きな営業部隊を抱えており人材育成を行う余裕があるため、必ずしも経験重視ではなく、第二新卒のような採用を行う企業も多くみられます。Cutting-edge vendorではもう少し即戦力となる人材が求められるため、インサイドセールス以外のポジションではIT営業での経験が要件となるケースが多いです。また、Start-upとなると上述の2種のようなベンダーで経験を積み、初日から企業のコアとなって活躍できるような人材が必要とされています。

テクニカルポジションに関しては、大手、すなわち上記のLegacy vendorやCutting-edge vendorなどでは、企業にもよりますが5年ほどの経験が求められます。これくらいの経験があれば入社後も様々なプロジェクトに参加でき、対応できる顧客の層も広がるため、その後のキャリアを進める上でも有利に働きます。

 

Q. セキュリティベンダーへの転職の際、どのような資格が必要?

A. 結論としては、資格は必ずしも必要ではありません。どちらかというとテクニカルセールスやエンドポイント、ネットワークにおける経験の方が重視される傾向にありますが、以下のような資格をお持ちであれば有利に働きますし、職務経歴書の見栄えもよくなります。

  • CISSP (Certified Information Systems Security Professional)
  • CISA (Certified Information Systems Auditor)
  • CISM (Certified Information Security Manager)
  • COMPTIA Security+
  • CEH (Certified Ethical Hacker).
  • Cisco技術者認定資格

 

Q. 英会話に自信がないが外資系IT企業では英語力は必須?

A. これは企業やポジションによって様々に異なりますが、テクニカルポジションと営業ポジションでは原則必須ではありません。英語が必要となるのは社内コミュニケーションのためであり、日本法人の成熟度、すなわち直属の上司が日本にいるかどうかという点が大きな決め手となります。

一方、本社との調整や戦略・資料のローカライズが必要となるマーケティンポジションでは基本的には英語力必須となります。

多くの場合、求人票やJob Descriptionには英語が必須と書かれていますが、実際はほとんど必要ない場合もあり、これらから実情を読み取ることは難しいため、各組織の状況を把握している当社のようなエージェントにご相談いただければと思います。また、英語面接に自信がないといった場合でも、面接対策などの手厚いサポートを行っています。

 

Q. 転職の際に年齢制限はある?

A. これも先ほど言及した企業の成熟度にもよるところが大きいため、企業種類別でご紹介いたします。

Legacy Vendorは人数が多く、多様なスキルを求められているため、50代の方でも転職が可能です。顧客となる企業の社員も比較的年齢層が高くなるため、年次の高さ=経験の豊富さや貫禄と捉えてもらえればうまくフィットします。Cutting Edge Vendorでは会社と一緒に成長できる方が求められるため、いわゆる「脂がのっている時期」の30-40代が好まれる傾向にあります。

Startupsでは年次が高く、ご経験を積まれている即戦力が求められます。

 

Q. 学歴は重要視される?

A. テクニカルポジションに関しては、学歴は全く関係ないと言えます。専門学校卒の方なども多いですし、学歴よりも実力や経験がものをいうと認識していただいて問題ありません。営業ポジションに関しては要件として大卒が挙げられている場合が多いですが、外資系色が強い企業こそ大学名が先行プロセスに影響を与える可能性は低いでしょう。

 

Q. 業界の将来性やキャリアパスとしての可能性は?

A. 業界としての将来性はすごく高いですし、個人のキャリアパスという点においても外資系企業だと語学力を身に着けられたり、実力があれば若いうちから大きなプロジェクトを任せられたりと、非常に良い経験ができると思います。

営業ポジションにおいても、内勤営業であるインサイドセールスから始めて外勤営業へ移るという一般的なキャリアパスのほかに、インサイドセールスマネージャーとしてのキャリアを築く、リードジェネレーションの経験を活かしてマーケティングへと移る、ベンダーの種類を変えて経験を積み、新たなことに挑戦していくとなど、ご自身の希望次第でいかようにもキャリアを切り開くことが可能です。

 

Q. 外資系って簡単にクビになるの?

A. 外資系=結果を出さないとクビになるという印象を持たれている方も多いかもしれませんが、サイバーセキュリティ分野では人材不足が顕著であり、人材を確保するのは決して簡単ではありません。そのため、すぐにクビになるというケースは極めて稀だということができます。また、会社としても面接プロセスにリソースを費やして採用に至っているため、せっかく採用したのなら育てていきたいと感じており、成果を上げるための様々なサポートを得ることが可能です。

 

Q. 外資系企業の給与やボーナスはどうなっているの?OTEって何?

A. 多くの日系企業では年2回の賞与(年収に応じた額)が支給されるのが普通ですが、外資系IT企業では一般的にベースの固定給+ターゲット100%達成時のインセンティブの金額がOTE (On target earnings)すなわち年収として提示されます。

ベースとインセンティブの割合は「スプリット」と言われ、営業であれば5:5~6:4が主流であり、テクニカルポジションだとベースの割合が高く7:3~9:1といった割合が多く見られます。たとえば、1000万円のOTE、スプリット6:4といった場合には、ベースが600万円、ターゲットを100%達成した時のインセンティブが400万円ということを示します。また、そもそもの年収の相場として、日系企業と比較して数百万単位で高いケースが多く見られます。

 

Q. 転職回数は問題となる?

A. 企業によるところが大きいですが、転職回数が多くても基本的に1社3年以上勤めている場合はジョブホッパーとみなされることは少ないです。またサイバーセキュリティは動きの早い分野であるため、常に新しい機会やスキルを求めているとして評価される場合もあります。逆に1社に20年以上など長期間務めている場合、新しい企業にカルチャーフィットできるのかといった点を問われることもあります。

 

Q. 応募方法によって入りやすさに違いはある?

A. 企業に応募する場合、主に直接応募、知人のリファーラル、そしてエージェント経由の3つの方法が挙げられます。入りやすさといった点での違いはありませんが、直接応募の場合はポジションや会社の雰囲気、また面接対策に必要な情報などを入手するのが困難であるという点が挙げられます。リファーラルの場合は知人経由で情報を入手することができ、エージェント経由の場合はそれに加えて過去に面接に挑んだ方から共有されている情報など、さまざまな情報を入手できるため、結果的に有利に働くことが多いと言えます。

 

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当社はサイバーセキュリティ領域においてテクニカルな職種と営業・マーケティングの職種に特化して採用を行うチームを設けています。IT領域の採用と転職の専門家として世界15カ国でビジネスを展開しており、中でもサイバーセキュリティ領域は全世界的に注力している領域です。グローバルなネットワークを活かして多くの外資系企業と強い関係を築いていると同時に、日本でもサイバーセキュリティ領域で活躍される皆様に向けたウェビナーやMeet upを定期的に開催する他、業界イベントへのスポンサーなどを通じて得た東京のサイバーセキュリティシーンの最新動向や知見を基に、皆様の採用活動および転職活動のサポートをさせていただきます。

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