
キャリアアップや転職を考えた際、ご自身の経験やスキルを誰にでもわかりやすい形で提示することのできる「資格」は、職務経歴書の見栄えをよりよくするためにも、そして実際に念願の仕事に就いてから活躍するためにも、非常に有用です。
Computer Futuresはグローバル規模でセールスフォースドットコム社の公認コンサルティングパートナーとして、Ohanaと呼ばれるSalesforceエコシステム内で、高いスキルを持つSalesforce人材をお探しの企業様と、Salesforceスキルを活かしたキャリアをお考えの方々をつなぎ、Salesforceエコシステムのさらなる発展に貢献していくことを目標として掲げています。
当記事では、今後ますますの成長や需要の高まりが見られるSalesforce分野において獲得できる認定資格の数々をご紹介します。Salesforceスキルを活かしたキャリアをお考えの方や、今後需要が高まるITスキルを身に着けたいとお考えの方はぜひご一読ください。
Salesforceとは?
Salesforceは、セールスフォースドットコム社(SFDC)が提供するクラウドベースのCRM(顧客管理)システムです。2021年にIDC社が発表した調査結果では、世界のCRM市場で19.5%とトップのシェアを誇っています。Salesforceは単なるデータベース機能にとどまらず、顧客とのタッチポイントや目的、すなわち新規顧客獲得なのか、既存の顧客へのカスタマーサポートの提供なのか、または見込み客との接点を様々な形でキープし顧客へと転換させるのかなど、各企業や組織の目的を達成するために最適な機能を提供しています。必要な機能のみを利用できるため、導入のコストやハードルが低いのも多くの支持を得ている理由の一つです。
Salesforceスキルの需要増加の背景
2020年以降、コロナ禍を背景として日本でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が急務となり、そのトレンドは今でも続いています。Computer FuturesでSalesforce領域を専門に担当するチーム、およびコンサルティング分野を専門に担当するチーム双方のマネージャーを務める鈴木秀明は、2021年のトレンドとして「昨今のDXプロジェクト増加に伴い、DX分野を強みとするコンサルティング事業の設立も増えている」ことを挙げています。
多くの企業がよりデータに基づいた効率の良い営業やマーケティングの方法を模索する中で、それを実現させるためのツールとしてSalesforceの導入や既存の機能の拡張を行っています。それに伴い、当然Salesforce関連のスキルを持つ人材への需要が高まっています。当社のパートナー企業様からも「Salesforceが使える人を採用したいが苦戦している」との声を数多くいただき、2022年2月には主に採用企業様に向けて「Salesforce人材の採用に成功・失敗している企業の特徴とは?」と題したウェビナーを開催いたしました(ウェビナーの概要は以下からご覧ください)。

Salesforce人材の採用に成功・失敗している企業の特徴とは?
Salesforce認定資格とは?
Salesforce認定資格とは、Salesforce製品を使用する各役割に必要なスキルを持っていることを示すための資格です。グローバルで共通であり、海外でも通用する資格です。
Salesforce認定資格には30以上の種類があり、どの分野のスペシャリストを目指すかによって大きく以下の4つのカテゴリーに分けることができます。
- 管理者・コンサルタント
- 開発者・アーキテクト
- Tableau CRM
- マーケター
それぞれのカテゴリーの中に基本資格と上位資格があり、基本資格の取得後に上位資格を取得できます。Salesforce認定資格の一覧はこちらをご覧ください。
各職種への転職で有利になるSalesforce認定資格
ご自身のスキルアップや学習のモチベーションともなる認定資格の取得ですが、Salesforce関連職種への転職を考えた際にも欠かすことのできないものとなっています。
Salesforceスキルを活かしたキャリアを築く際には、主に以下のような役割や職種としてのスキルや経験を積むことになります。各職種でのキャリアアップや転職の際に持っておきたい資格を以下でご紹介します。
Salesforce管理者・Salesforceコンサルタント
基本資格である認定アドミニストレーターをまずは取得し、その後、専門としたい分野によって以下に代表される上級資格への獲得へと進みます。
- 上級アドミニストレーター
- Experience Cloud コンサルタント
- Sales Cloud コンサルタント
- Service Cloud コンサルタント
近年需要の高まっているカスタマーサクセス(App Exchangeパートナーまたは事業会社の自社サービス導入後のサポートを行う職種)においても同様の認定資格が有効です。必須ともいえる認定アドミニストレーターに加えて、上述のSales CloudやService Cloud、またPardotなども持っていると良い認定資格です。
Salesforce開発者・Salesforceアーキテクト
Salesforce開発者およびアーキテクトの場合、ファーストステップとしてPlatformアプリケーションビルダーの取得が推奨されています。その他の基本資格としては
- Platformデベロッパー
- Dataアーキテクト
- Sharing and Visibilityアーキテクト
- Identity and Access Managementアーキテクト
- Integrationアーキテクト
- B2C Commerceデベロッパー
- Java Scriptデベロッパー
などがあり、ご自身の専門分野で認定資格の取得が可能です。
上級資格としては
- 上級Platformデベロッパー
- アプリケーションアーキテクト
- システムアーキテクト
があり、認定テクニカルアーキテクトが最も上級の認定資格として位置づけられています。
Salesforceプロジェクトマネジャーにおいても、開発者としてのハンズオンのスキルや経験が求めらえることが多いため、取得すべき資格としては開発者・アーキテクトと同様となります。
マーケター
基本資格としては
- Pardot スペシャリスト
- Marketing Cloudアドミニストレーター
- Marketing Cloudメールスペシャリスト
があります。PardotとMarketing Cloudはどちらもマーケティングオートメーションのためのツールですが、PardotはB2Bマーケティング、Marketing CloudはB2Cマーケティングに向いているという特徴があります。
上級資格としては
- Pardotコンサルタント
- Marketing Cloudコンサルタント
- Marketing Cloudデベロッパー
があり、ご自身の所属する企業の業種や皆様のキャリアゴールによって適切な認定資格が変わってくるでしょう。
Salesforce分野でのキャリアパスについて、詳しくは以下の記事もご覧ください。

Salesforceのエコシステムで転職するには?仕事の種類・内容・転職先となる企業タイプをご紹介
Salesforce認定資格を取得するには?
資格取得のための学習方法として、代表的なものでは以下が挙げられます。
セールスフォースドットコム社が公式に提供する学習プラットフォームです。初心者から上級者まで、すべての人が学べる様々なモジュールを無料で受講でき、モジュールを完了することで、公認資格とは別のポイントやバッジを獲得することができます。世界に広がるTrailblazer Communityに参加すれば、学習の際の疑問を質問したり、似たような境遇の人に出会えたりと、学習のモチベーションも高まります。
- 様々なSalesforceコミュニティ主催の勉強会
Salesforceエコシステムはコミュニティ活動が非常に活発に行われており、当社も毎年スポンサーとして参加しているコミュニティイベントのJapan Dreamin’や、Salesforce Saturdayに代表される各コミュニティ主催の勉強会など、同じ志を持つ人たちと一緒に勉強することのできる機会が数多くあります。
また、座学に加え、実務経験や、それが難しい場合は実務に近い練習環境での実践経験が非常に大切となります。
Salesforceスキルを活かしたキャリアをお考えですか?
Computer FuturesはSalesforce分野に特化した転職と採用のサポートチームを持っており、当分野を担当するコンサルタントはSalesforce関連ポジションで採用中の企業様との強い関係を築いていることに加え、コミュニティイベントや勉強会にも積極的に参加しています。Salesforce関連スキルや市場におけるそれらのスキルの価値、また最新の採用動向など、非常に高い専門性をもって皆様のキャリアゴールを叶えるためのサポートをいたします。
Salesforce分野でのキャリアの可能性や面接対策などについて知りたい方は、以下から当社がまとめたSalesforceキャリアガイド(無料)をぜひダウンロードくださいませ。Salesforce人材の採用をお考えの企業様は、こちらのお問い合わせフォームより当社コンサルタントまでご連絡ください。
