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DX(デジタルトランスフォーメーション)で需要が伸びるコンサルティングサービス。日本国内では、デロイトトーマツコンサルティングアクセンチュアなどグローバル大手のコンサルティングファームが大きな存在感を見せていますが、日本のITベンダーやコンサルティング会社もDXに取り組む日本企業のコンサルティングサービス需要を取り込もうとサービスを拡大しています。

これに伴い、正社員・コントラクト(業務委託やフリーランス)問わず関して選択肢がより多く、スムーズな転職が期待できる絶好のタイミングとなっています。加えて、ITコンサルタントはプロジェクトベースでの仕事となるため、企業や組織で経験を積んだ後に独立して自分のオフィスを立ち上げることや、フリーランスへの転向がしやすい職種であり、現在正社員として働いているがゆくゆくはフリーランスへの転向を目指しているなど、今とは異なる働き方を検討している方にとっても良いタイミングです。

 

今回の記事では、ITコンサルタントの仕事内容に加えて、正社員からフリーランスへ転向することのメリットや転向する前にするべきことについて詳しく解説します。


 

ITコンサルタントとは?仕事内容や種類について

ITコンサルタントとは、クライアント企業のIT関連分野全般におけるアドバイス業務及びシステム導入支援を行うコンサルタントです。仕事内容はプロジェクトの進捗管理や運用テストなど多岐にわたります。なお、SEと混同される場面も多々ありますが、SEはシステム構築のプロとしてシステム開発に携わるのに対して、ITコンサルタントは主に問題解決のプロとしてITを武器に経営課題の解決案を立案し実行支援を行います。そのため、プロジェクトにおいてより上流の工程に関わりたいというSEの方にも人気のキャリアパスとなっています。

ITコンサルタントは、携わるタスクによって主に以下の6つに分類されています。

  • ITマネジメント戦略コンサルタント・・・ITを「企業価値の価値を具体化するツールの一つ」として、経営戦略に沿ったIT戦略や年度計画や中期計画の策定を行う。
  • PMOコンサルタント・・・PM(プロジェクトマネージャー)の支援とサポート。プロジェクトの品質や納期の標準化、人材・コスト管理、プロジェクト全体の進行管理などを行う。
  • SAPコンサルタント・・・企業のニーズに合わせて、SAPの導入や運用に関するアドバイスや実行支援を行う。
  • ERPコンサルタント・・・SAPコンサルタントの上位職で、SAPのみならずOracle社Intuit社などの様々なERP(Enterprise Resource Planning)システムの導入や運用に関するアドバイスや実行支援を行う。
  • SCMコンサルタント・・・SCM(Supply Chain Management)システムの導入や運用に関するアドバイスや実行支援を行う。
  • CRMコンサルタント・・・CRM(Customer Relationship Management)システムの導入や運用に関するアドバイスや実行支援を行う。

 

フリーランスITコンサルタントとして働く場合は、もちろん一つの分野に特化する必要はなく、例えば現在ITマネジメント戦略コンサルタントとして働いている場合でも、PMOの分野の案件を受注し実績をつくることも可能です。


 

フリーランスのITコンサルタントとして働く4つのメリット

正社員ITコンサルタントからフリーランスITコンサルタントに転向することで、以下のようなメリットが期待できます。

 

1.実績次第で大幅な年収アップが期待できる(平均年収600~2400万円)

フリーランスITコンサルタントは、実力やスキル次第で高い収入が得られるというメリットがあります。例えば、正社員の一般的な月収は手取り50万~100万円程度ですが、フリーランスの場合手取り70万~140万円程となっており、特に報酬が高いSAPのコンサルティング案件では月額報酬が200万円を超えるものも少なくありません。もちろん年収に換算すると、受注する案件の数や受注のペースなどによりばらつきがでますが、フリーランスに転向することで、正社員時代と比較し大幅な年収アップが見込めます。フリーランスITコンサルタントの平均年収は600万~2400万円程度となり、ボリュームゾーンは1200万~1600万円となっています。

また、近年は長く取引を続けてもらうために雇用条件の質の向上に取り組む企業が多く、フリーランスITコンサルタントの報酬は右肩上がりとなっています。

2.自分で自由に案件を選べるため、新たな分野に挑戦できる

企業に勤めていると、割り当てられた仕事を自分の裁量で断ることが出来ないといった場合もあるかもしれませんが、フリーランスとして働くことで自分の得意分野や興味のある分野に関わることができます。前述の通り、正社員として働いていた頃担当していた分野にかかわらず、得意分野の案件を集中的に受注し、より多くの実績を積むことでその分野のプロフェッショナルになることもできますし、新しい分野の案件を積極的に受注することで幅広い案件に対応できるITコンサルタントを目指すこともできます。

複数分野に対応できるITコンサルタントは重宝され、継続した案件受注やより高単価な案件を獲得できる可能性にも繋がるため、更なる収入アップも期待できるでしょう。

 

3.将来性が高い職種のため、案件の数で心配することが少ない

ITコンサルタントはここ数年で需要が急激に高まっており、今後もこの傾向が継続することが予想されます。そのため、フリーランスに転向する際にしばしば懸念点となる「継続して案件を受注できるか」「収入が不安定にならないか」といった悩みも少なく、仕事に集中できます。

それでもやはり、正社員からフリーランスへの転向に不安がある場合は、フリーランスなどのコントラクト案件を扱い転職エージェントに相談してみることをおすすめします。例えばComputer Futuresでも、グローバルに展開するネットワークと、日本のIT業界やテクノロジー分野に精通したコンサルタントの深い知見を活かし、フリーランスや個人事業主としてすでに経験をお持ちで魅力的なプロジェクトをお探しの方、または今後会社から独立してフリーランスや個人事業主としてのキャリアをお考えの方のキャリアアップをサポートしてきました。当社のコントラクト領域におけるサービスについては、こちらのページで詳細をご確認いただけます。

当社のコントラクト領域におけるサービスについて

 

 

Freelancer

フリーランスになるには?最適な独立のタイミングとは

また、こちらの記事では、フリーランスへの転向をお考えの皆様に向け、最適な独立のタイミングや独立前にするべきことについて解説しています。

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4.ワークライフバランスの改善が可能

ITコンサルタントはやりがいはあり高収入が得られる仕事である一方で、締め切りのある仕事のため激務となることが多く、ライフワークバランスを取ることが難しい職種でもあります。フリーランスへ転向して自分の希望の働き方やキャパシティに合った案件を受注することで、ワークライフバランスの改善も見込めます。

フリーランスITになるためには?

正社員のITコンサルタントからフリーランスITコンサルタントへの転向を目指す場合、まずは正社員として高い実績をあげることが優先です。将来的にフリーランスITコンサルタントへの転向を検討している場合、以下のような方法で知識やスキルを高めていくことでキャリアアップが見込めます。

 

  • 資格を取得する
  • 大手ITコンサルティング企業に就職し、よりスキルを高める
  • SEやインフラエンジニアなどが担当する技術的な部分により詳しくなる

 

以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

資格を取得する

ITコンサルタントとして働くために必須の資格はありませんが、フリーランスITコンサルタントとして働くことを目指す場合、自身が活躍したい領域に関連した資格を取得することがおすすめです。

例えば、以下のような資格は、ITコンサルタントとして既に働き始めている方におすすめです。

 

【ITコンサルタントおすすめ資格】

  • ITストラテジスト・・・IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の中で最難関に位置づけられる、合格率14%の資格。同資格保有者は、企業の経営戦略に基づいて、IT技術を活用し事業改革のための基本戦略を推進可能な人材であるとみなされる。
  • 応用情報技術者・・・IPAが認定する応用情報技術者の、より高度なもの。IT分野全般における応用レベルでの技術やノウハウを有していることを証明する。
  • 中小企業診断士・・・国家資格で、資格所得者は、中小企業が抱える経営課題に関して助言を行うプロフェッショナルであるとみなされる。
  • プロジェクトマネージャー(PMC)・・・日本プロジェクトマネジメント協会が認定する、プロジェクトの責任者に必要とされる知見やスキルを証明する資格。
  • PMP・・・Project Management Professionalの略語で、米国のPMI(Project Management Insitute)が認定している。P2P同様に、PM人材であることを証明する、海外でも非常に有用性の高い資格。

 

この他にも、ITベンダー系の資格を取得することで、IT領域全般の知識に加え、特定の製品に関する深い知識を有していることを証明することができます。

 

【ITベンダー系おすすめ資格】

  • LPIC・・・カナダに本部を置くNPO法人Linux「LPI」の日本支部が提供・認定する資格。Linuxを扱えるスキルや知見を持っていることを証明する。
  • Oracle Master・・・日本Oracle社が、Oracle製品に関する知識やスキルを認定する資格。
  • CCNA・・・Cisco Systemsが認定する資格。関連するネットワークエンジニアの技術を得ているとみなされる。

 

大手ITコンサルティング企業に就職し、よりスキルを高める

やはり、大手企業での金額や関わる人数の規模が大きいプロジェクト経験や、有名企業との取引を行った経験は、フリーランスになった際にも役に立つ時が来るでしょう。また、案件の獲得の際にも、大手企業出身であることでスムーズに契約が決まる、などといったことも起こりやすくなります。

SEやインフラエンジニアなどが担当する技術的な部分により詳しくなる

SEやインフラエンジニアからITコンサルタントに転職するケースも多く見られますが、もしそうでない場合、プラスアルファとして、これらエンジニアが担当する技術的な部分に関する知識も持っておいて損はないでしょう。特にフリーランスでは、知識や経験が多ければ多いほど色々な面で役に立つため、フリーランス転向前や転向後にオンラインコースで学ぶ、スクールに通う、資格を取得するなどの方法で基本的なIT知識の習得を目指してみることもおすすめです。


フリーランスITコンサルタントへの転向をお考えですか?

以上のように、正社員ITコンサルタントからフリーランスITコンサルタントへ転向することで、より柔軟な働き方や高い収入、そして更なるスキルアップが期待できます。

Computer Futuresでは、皆様のキャリアプランにあったコントラクト(派遣・業務委託)案件のご提案が可能です。フリーランスITコンサルタントへの転向をご希望の候補者様は、ページ下部のフォームからお気軽にお問い合わせください。Computer FuturesのLinkedInページでは日々情報発信を行っておりますので、是非フォローをお願いいたします。

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