fintech office

日々様々なサービスや技術が生まれ、私たちの生活は年々便利になっています。中でも、金融とテクノロジーの融合であるフィンテックサービスの数々は、日々の支払いや資産形成、保険のあり方など既存のシステムを一新するようなものが多く、私たちの日常にも大きな変化をもたらしています。

成長の真っただ中にあり、今後もさらなる成長が期待できるフィンテック業界では採用も活発に行われており、成長業界への転職を考えていらっしゃる方や、スピード感を持って達成感を感じられるキャリアを築きたいとお考えの皆様にとって注目の分野です。フィンテック業界に特化して採用と転職のサポートを行うチームを設け、当領域で多くの転職と採用を成功させてきた当社の実績に基づいて、この記事では以下の点を中心にご紹介いたします。

  • フィンテック業界の昨年の成長実績
  • 異業種からでもフィンテック業界への転職は可能なのか
  • どの業界からの転職が多いのか
  • フィンテック業界で求人数の多い職種

 

2022年も成長を続けるフィンテック

フィンテック分野での成長や新たな製品、そしてサービスが生まれるスピードには目を見張るのがあり、2021年に世界でユニコーン企業(評価額が10億ドル / 約1,100億円以上で上場しておらず、設立10年以内のベンチャー企業)と認定された企業457社のうち、約3分の1を占める151社がフィンテック企業です。フィンテック企業の中でも、そのサービスは決済関連、規制関連(RegTech)、そして保険関連(InsurTech)と主に3つに分かれます。

日本国内では、欧米諸国と比べるとRegTech分野での動きは後れを取っているものの、大手企業や新たなスタートアップ企業が続々とデジタル決済やQRコード決済を中心とするスマホ決済事業へ参入・拡大を果たし、BNPL(Buy Now Pay Later / 後払い)サービスも広く普及し始めています。BNPLサービスを提供し、昨年東証一部上場を果たしたネットプロテクションズホールディングスや、マザーズ上場を果たした請求管理サービスを展開する株式会社ROBOT PAYMENT、また様々なフィンテックソリューションを提供するFinatext ホールディングスなど、ベンチャー企業から着実に成長を遂げて上場を果たしたフィンテック企業も見られます。

2022年もこの勢いは変わらず、新たなユニコーンの誕生や、成熟期に入るフィンテック企業の出現が期待されます。

 

フィンテック業界への転職―異業種や未経験でも可能?

業界未経験での転職や異業種への転職をお考えの場合、フィンテックはおすすめの業界の一つです。大きな理由としては、以下の2つが挙げられます。

1. 比較的新しい業界であるため、業界での経験にこだわらずに採用をしている企業が多い

フィンテック業界での豊富な経験を持つ人材はどの企業にとっても貴重ですが、実際の数として非常に少ないのが現状です。そのため、異業種からであっても、他業種での経験やスキルに加えて、自分で立案をして物事を推進していける行動力やステークホルダーとの円滑なやり取りが可能なコミュニケーション能力などのソフトスキル、そして企業理念や文化とのマッチなど、何かにおいて秀でる要素があれば挑戦してみる価値は大いにあると言えます。

 

2. 決済サービスや株式取引サービスなど、自身が顧客として使ったことのあるサービスが多く、ユーザー目線を意識したアピールがしやすい

業界未経験の場合、例えば実際にご自身で応募企業のサービスや、その他の類似サービスをユーザーとして使った時に感じたフラストレーションや提案などがあれば、レジュメ(履歴書・職務経歴書)や面接の際に自分なりの見解やアプローチを述べることで、新たな目線で企業にとって付加価値を与えてくれる人材だという印象を残すことができます。業界の知識や入社後にいくらでも身に着けることができますが、新たな発想や着眼点は未経験だからこそ生まれるものもあるため、弱みを強みに変えることも可能です。

また、どんなに素晴らしい提案や改善案を思いついたとしても、自分の知識をひけらかしたり、企業に批判的な指摘をしたりするのは避けましょう。当然ですが、採用担当者も人間です。自分や会社にとって批判的な候補者へ良い印象を抱くのは非常に難しいことを忘れずに。

 

どの業界からフィンテックへの転職が多いのか

では、実際にどのようなバックグラウンドを持った方々が、フィンテック業界でのキャリアを築いているのでしょうか?当社の実績に基づいた調査では、以下のような結果となっています。

BtoCサービス・アプリ開発:37%

フィンテック:19%

BtoBソフトウェア開発:13%

ビッグデータ:13%

金融:6%

コンサルティング:6%

広告・クリエイティブ:6%

エンジニアをはじめとするテクニカルポジションでは、ほとんどの方がIT分野内の異なるセクターからの転職という結果となりました。一方で営業やマーケティングは広告などの異業種も目立ち、ディレクターレベルのポジションとなるとやはり同種、すなわち別のフィンテック企業から新たな挑戦を求めて転職をされた方が多く見られました。

これらの結果からも、フィンテック企業での経験や知見はエグゼクティブレベルでない限りは必須ではなく、IT分野を中心とする異業種からも転職されている実績が多いことがわかります。

 

フィンテック業界で求人数の多い職種

業界全体の成長とともに活発な採用が続いているフィンテック業界ですが、具体的に需要、すなわち求人数が多い職種はどのようなものなのでしょうか?当社の実績に基づき、以下では需要の高い職種トップ5をご紹介します。

 

  • DevOpsエンジニア

DevOpsとはその名の通りDevelopment(開発)とOperationの懸け橋となる職種です。アプリやソフトウェアの安定性やユーザビリティ向上において重要な役割を担います。DevOpsについて詳しくはこちらの記事もご覧ください。

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  • データサイエンティスト

新たなユーザーの獲得や、既存のユーザーのエンゲージメントを保つために、潜在顧客や既存の顧客の行動を分析し、パーソナライズされた有効なアプローチを取ることがこれまで以上に重要となっています。これらを可能にするためにデータ分析は欠かせない要素であり、需要が高まっています。

 

 

  • フルスタックエンジニア

企業自体、もしくは日本オフィスの立ち上げから間もないような小規模なスタートアップの場合、一人で様々な役割を兼任する必要がある場合も多々あります。製品やサービスの要件を定義し、より良いプロダクトを開発するためにフロントエンドからバックエンドまでカバーできるフルスタックエンジニアへの需要は、これらの企業で特に高くなっています。「フルスタックエンジニアとは?」についてはこちらの記事でもご紹介しております。さらに詳しくはこちらをご覧ください。

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  • セキュリティエンジニア

2019年にセブン&アイ・ホールディングスが提供するセブンペイで不正アクセス等の問題が相次ぎ、結果的にサービス廃止へ至ったことは皆様の記憶にまだ新しいかもしれません。資産を扱うという性質から、ユーザーにとってサービスの安全性は何よりも重要な事項です。そのため、サービスのセキュリティの確保は各企業にとって非常に優先順位が高く、セキュリティエンジニアの求人増につながっています。

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  • プロジェクトマネージャー

自身での開発経験を持ち、要件定義から立案まですることのできるプロジェクトマネージャーへの需要は、フィンテック業界に限らずどの業界でも非常に高い需要にあります。給与水準もエンジニアよりも高い傾向にあるため、エンジニアの方のキャリアアップの選択肢として人気が高まっています。

Computer Futuresにご相談ください

 以上、フィンテック業界を軸に異業種への転職や需要の高い職種についてご紹介いたしました。ご自身のスキルや経験を次のレベルに持って行きたい、スピード感や大きな裁量を持てる環境へ挑戦したい、などのご希望がございましたら、当社のコンサルタントまでお気軽にお問い合わせください。皆様のキャリアゴールを叶えるためのご提案をさせていただきます。

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