フィンテック 銀行 なくなる

フィンテックの急激な発展による金融変革の波は日本にも押し寄せ、近年国内では「20年後には多くの地方銀行が街から消えるのではないか」という声も耳にするようになりました。このような金融業界の変化は、転職市場においても多大なインパクトを与えており、近年では銀行や証券などの金融業で培った経験や金融規制関連などの専門知識をフィンテック領域で活かすため、金融業界からフィンテック企業への転職を検討する方が多く見られます。

今回の記事では、「銀行がなくなる」といわれる金融業界の動向と、その一方で活発化するフィンテック領域における採用動向、そして当領域で注目の集まる職種についてご紹介します。




目次






「銀行がなくなる」は本当なのか?フィンテックの未来

1990年代中頃にMicrosoftの創業者ビル・ゲイツが述べた「多分銀行はいらなくなるだろう。残るのは銀行機能だ」という言葉がありますが、これは「従来銀行が行っている機能をITが代替するような時代が来るだろう。その時、今の銀行組織は必要なくなるかもしれない」という意味合いを含んでいました。実際に現在では、この言葉の通りAIやIoT、クラウドコンピューティングなどの新たなIT技術の出現により、多くの銀行や大手金融機関は収益モデル自体を変えなければならない厳しい状況に置かれています。特に2023年4年からは、日本国内においても銀行を経由しないデジタル払いでの給与振込が可能となるなど、決済や信用創造および金融仲介を果たしてきた銀行の存在意義の低下は避けられないものとなっています。実際に銀行が完全にゼロになる可能性は薄いものの、銀行の9割が消える日が来るのも時間の問題であるという意見もあります。




増加するフィンテック領域における採用と転職

このような金融業界における変化で、フィンテック領域における採用のニーズは一段と上がっており、様々な経歴を持つIT人材の異業界転職も多く見られます。フィンテック領域における採用と転職のサポートを専門に行うチームを持つComputer Futuresにおいても、従来の銀行や証券会社などの金融業からフィンテック企業への転職を検討されている方からのご相談を受ける機会や、ご希望に沿った転職を成功させるためのサポートを行う機会も多く、近年その数も増えている傾向にあります。

 

こちらの記事では、金融業界からフィンテックへの転職のメリットについて解説しています。

 

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フィンテックの主なサービスと今後需要の高まる職種

フィンテック領域に転職することで、以下のような革新的なサービスに関わることができます。

  • インターネットバンキング
  • キャッシュレス決済(スマートペイ等)
  • 仮想通貨・暗号資産
  • クラウドファンディング
  • クラウド会計ソフト
  • 個人家計簿・資産管理
  • ロボアドバイザー
  • ソーシャルレンディング
  • トランザクションレンディング
  • インシュアテック

当社Computer Futuresでフィンテック領域における採用と転職のサポートを行っているCraig Bairdは、この中でも特にインシュアテック、資産管理ツール、組込型金融分野の急成長が期待できると述べ、これらの領域における採用も活発化することを予想しています。

 

ここからは、2023年現在フィンテック領域において特に需要の増えている職種をご紹介します。



データエンジニア

ビッグデータを有効活用することで、業務の効率化や新サービスの創造を図る大手保険会社やクレジットカード会社を中心に、データエンジニアやデータサイエンティストの採用を積極的に行っています。以下の記事では、データエンジニアやデータサイエンティストの詳しい仕事内容や必要なスキルと経験について解説しています。

 

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セキュリティエンジニア

フィンテックでは、個人や企業の機密性の高い情報をインターネット経由で扱うことになるため、セキュリティ対策が重要な意味を持ちます。そのため、フィンテック分野におけるセキュリティエンジニアの求人も増加しています。セキュリティエンジニアの基本的な仕事内容や必要なスキルや資格については、以下の記事をご覧ください。

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プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャー(PdM)とは、商品の企画・開発・販売・改善など、商品のライフサイクルの全ステージに携わり、商品の成長と事業の売上向上を目指す職種です。フィンテックの商品は、商品自体の高い質を保つことに加え、いかに顧客を増やして長く使用してもらうかが成功のカギとなります。そのためにもカスタマーサポート、マーケティング、UI/UXなどのあらゆる角度から施策を実施する必要があるため、多くの企業でプロダクトマネージャーを採用しており、今後もこの傾向は続くことが予想されます。



プリセールスエンジニア

プリセールスエンジニアとは、営業職とエンジニア職の中間のような立ち位置で、自社の製品やサービスを販売もしくは導入する前に営業に同行し、クライアント企業へ技術の説明や提案をする職種です。フィンテック分野においては、多くの場合革新的な商品を取り扱うことになるため、商品の特性や可能性を十分に理解してらうために特にプリセールスエンジニアが重要な役割を担います。

プリセールスエンジニアに必要なスキルやプリセールスエンジニアのキャリアパスについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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未経験からフィンテック領域への転職を成功させるためには

フィンテック領域は比較的新しい領域であるため、エグゼクティブ層以外においては業界未経験の候補者を積極的に採用している企業が多く見られます。フィンテック分野でのキャリアに興味があるけれど、自分の経歴で挑戦できるのか、また自分に合っているのかわからない、とお考えの方、Computer Futuresにぜひご相談ください。金融業界での経験を持ち、現在はフィンテック領域に特化した転職サポートを行うチームが、皆様のキャリアゴールを明確にし、最適なご提案をさせていただきます。以下からお気軽に無料相談をお申し込みください。

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