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日本の社会は長い間現金に大きく依存してきたため、キャッシュレス決済の現状は他の主要各国と比べ大きく後れをとっています。2020年に経済産業省が発表した報告書によると、日本の全取引のうちキャッシュレス方式で行われているのは約20%程度にとどまっており、これは主要各国の40~60%台と比較して顕著な差があることが分かります。

コロナ渦により、国内でも様々な面でデジタル化が推し進められていますが、支払い方法も例外ではありません。会計アプリ・サービスを提供するマネーフォワード同年5月に行った調査によると、回答者の40%が「新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の世界的流行が始まってからキャッシュレス決済をより利用するようになった」と答えており、主な理由としては以下が挙げられました。

 

  • オンラインショッピングへの訴求力が高まったため
  • 感染対策として店舗での滞在時間を減らすため
  • 不特定多数の人が触れる紙幣に触れることへ抵抗を持つようになったため

 

また、大手銀行の多くでは、従来のハンコに代わるデジタル承認システムの導入を進めています。このような動きの中で、フィンテックはIT業界と金融業界の両方で急成長している分野の一つです。今回は、今後この成長を続ける業界でキャリアを築きたいと考えている方へ向けて、面接で採用担当者に良い印象を残すために確認しておきたいポイントを5つご紹介します。

 

また、フィンテック業界・企業について詳しく知りたい方は、是非以下の記事もあわせてご覧ください。

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フィンテックのサービス11分野と有名企業を徹底解説。新卒・未経験から就職することは可能?

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1. この求人のどこに魅力を感じましたか?

優秀な候補者は、求人の募集要項やその求人の職務においてどのようなスキルや経験が求められているのかがを把握し、自分がすでに持っているスキルと、求人で求められている要件を結びつけることができます。さらに、応募した求人のどこに興味を持ち、その職務を通じてどのように学び、成長したいと考えているのかを強調することで、より採用担当者の目に留まりやすくなります。

例えば、フィンテックのスタートアップに転職を考えている場合は、起業の初期段階から携わることで会社がどのように発展していくのかを直接体験することができます。ご自身の起業家精神を高め、成長させたい場合には絶好の求人ですし、そのことを面接ではっきりと伝えると良い印象を与えることができるでしょう。

 

2. この仕事におけるあなたの短期的な目標は何ですか?その目標はあなたの長期的な目標とどのように関連しますか?

この質問に対して明確な答えを持っていると、「職務に就いて正しく理解し、会社についても事前に調査を行っている候補者」として採用担当者の目に映る可能性が高くなります。また、皆様のキャリアパスを採用担当者に伝えることのできる格好のチャンスでもあります。

皆様がフィンテックのスペシャリストとしてのキャリアをお考えの場合、短期的には、消費者行動の新しいトレンドを把握する能力が求められます。例えば、移動時間や予定の合間の隙間時間を利用してスマホアプリで家計を管理することは今や消費者にとってできて当然のこととなっており、これを可能にするサービスは高い顧客満足度を得ることができます。長期的には、顧客が何を必要としているのかを予測し、蓄積されたデータを分析することで得られた洞察によって、顧客のニーズを事前に満たす力も必要となるでしょう。


3. あなたが活躍できるのはどのような職場環境ですか?

この質問は、採用担当者にとって皆様が会社の文化に合うかどうか、また、価値観やスキルが会社側の価値観やモットーに一致するかを評価する材料となります。

フィンテック業界は成長のスピードが速く変化の激しい業界であるため、候補者には効率的に複数の仕事をこなす能力が求められます。細部にまで目を配り、問題点を把握して決められた時間通りにフォローアップする分析力と俊敏性も必要であり、その点もこれらの質問によってチェックされる部分の一つです。

 

4. 当社のビジネスを改善するためにどのようなアプローチを提案しますか?

時に面接では、その企業にとって改善が必要な分野を指摘するよう求められることがあります。これは候補者がどれだけ企業研究したかを見極めることに加え、ビジネスに関する知識を持っているか、機転の利いた対応ができるか、またクリティカルシンキングによって問題点をきちんと指摘できるかなど、様々な評価につながる質問です。

決済インフラの問題や、モバイルアプリケーションのパフォーマンス分析と管理、さらにはサイバーリスクの規模の拡大など、フィンテック業界は常に課題を抱えています。これらの課題に対して事前に対策を講じることができるかどうかが長期的な企業の持続可能性を高めることへ繋がり、採用する際にもこのような知見のある人材を求めています。

 

5. このポジションはあなたの人生における大きなステップです。今までどのような準備をしてきましたか?

この質問は、皆様の過去の経験を強調し、そこで得たスキルを応募企業のビジネスに生かすことができると採用担当者へ証明するチャンスです。前述した通り、フィンテックは今急成長している分野であり、日々数多くの仕事が生み出されています。新しいことを学び、既に習得したことをより深く学び直していく機会が無限にあることで、多方面でのスキルアップをすることができます。そして、その結果将来的なキャリアの選択肢も広がるでしょう。フィンテック分野で活躍したいと考えている方は変化を受け入れ、新しいチャンスを逃さないようにしましょう。

 

それでも面接が不安な方へ

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