
Computer Futuresは昨年も多くのパートナー企業様の採用、またキャリアアップをお考えの方の転職のお力添えをさせていただき、理念として掲げる“Connecting Experts, Transforming Future”を実践できたことを非常に光栄に思います。
IT分野におけるさまざまなニッチな領域を専門にリクルートメントを行ってきた経験を通じ、2019年を通して採用や求められる人材・スキルに関する様々な動向が見られました。以下では2019年最も高い需要が見られた職種と、2020年にはこの動向にどのような変化が見られるか、弊社の予測と見解をご紹介いたします。
高い需要が見られた職種
-
データサイエンティスト
Computer Futuresが専門とするどの分野においても、数年前から非常に高い需要が続いている職種です。多くの企業が顧客のノーズをよりよく把握することで営業活動の効率を上げるなど、データ活用がもたらす無限の可能性に気づいており、データ分析が可能なプラットフォームに投資をすると同時に、有益なデータ分析とその活用を可能にする人材を必要としています。しかし需要が高まる一方でデータサイエンスの知識や経験を持つ人材の数は極めて限られており、分野を問わず現在最も高い需要のあるスキルの一つだといえます。
-
ソフトウェア開発者
日本におけるスタートアップの立ち上げが増えるにともない、ソフトウェア開発者の需要が爆発的に高まっています。IoTやAI、NLPなどの先端技術は特に高い関心を集めています。プログラミング言語としてはPHPを求める企業が減っている一方で、Goの需要が高まっています。
-
営業職 (ビッグデータ&アナリティクス領域)
上述したデータサイエンス領域の拡大に伴い、データ分析プラットフォームを展開する企業は、既存の企業であれ新たに参入した企業であれ成長を遂げています。当分野で多くのスタートアップ企業が立ち上がっていることもあいまって、総じて営業ポジションにおける需要が高まっています。中でもプリセールスやエンタープライズセールスポジションにおいてデータサイエンスのバックグランドを持つ人材への需要は非常に高い状態にあります。
-
カスタマーサクセス (特にソフトウェア/クラウド領域)
数多くのITサービスが日々生まれる競争の激しい分野において、顧客の獲得と保持はビジネスの成長にとって何よりも重要な戦略となります。一度導入したら完了というわけではなく、日々契約更新の機会があるサブスクリプション制のサービスの増加もあいまって、高い顧客満足度を実現するための投資を行う企業が増えており、当ポジションでの募集も増えています。
-
AIエンジニア
真新しいトレンドではありませんが、AI技術を活用したビジネスチャンスは拡大する一方であり、エンジニアへの高い需要が続いています。新たなビジネスモデルを確立するだけではなく、既存のビジネスにおける正確さや効率を向上させる上でもAIは欠かせないツールとなっており各領域でAIエンジニアの募集が増えています。
AIや機械学習領域におけるスキルの需要が高まるにつれ、ソフトウェア開発におけるキャリアを築くうえでもこれらのスキルは“歓迎”スキルであり、ご自身の市場価値を高める際に役立ちます。
-
デジタルトランスフォーメーション (社内ITポジション)
IT企業以外の企業ではDX (デジタルトランスフォーメーション) の大きな流れがここ数年継続して見られます。DXのプロセスをコンサルティングファームをはじめとする他社に外注する企業もありますが、より迅速な移行プロセスのため社内にDXに特化したポジションを設ける企業も増えています。日本政府は、「2025年の崖」として企業の複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムから脱却できない場合に国際競争から取り残されることを懸念しており、国家レベルでの喚起もDX人材需要の増加に寄与しています。
-
セキュリティ関連ポジション
サイバーセキュリティ対策への投資は以前はコストだと考えられていましたが、データが多くのビジネスにとって非常に重要なものである現在、セキュリティが侵された際に企業に及ぼすダメージは計り知れず、セキュリティ対策はビジネス戦略の大きな部分を占めるようになってきています。日本では特にサイバーセキュリティ領域での経験を持つ技術者が非常に少なく、とりわけ企業から高い需要のある、レッドチームやペネトレーションテストに代表される攻撃的セキュリティ関連のポジションにおける人材は継続的に非常に高い需要があります。IT企業以外でも社内ITとしてセキュリティポジションを設ける企業が増えており、2020年はより一層高い需要が見込まれます。
2020年の予測と注目領域
以上でご紹介した2019年の動向は2020年も引き続き見られることが予想されます。これらに加えて、今年弊社のフォーカスとなる4つのエリアを以下でご紹介します。
-
コンサルティングファーム内のITポジション
昨年、コンサルティングファームが自社内で開発チームを設け始める傾向が見られました。今年はより多くのファームがこの流れに続くことで、募集案件も増えると考えられます。
-
Salesforce関連ポジション
一大潮流であるDXの推進やデータの活用において、Salesforceは非常に強力なツールとなり得ます。そのため社内でSalesforceを使った開発や運用、管理ができる人材を求める企業が増えています。Salesforce.comの後任コンサルティングパートナーとして、 Computer FuturesはSalesforce人材をお探しの企業の皆さまとSalesforceスキルを活かしたキャリア形成をお考えの方を結びつけることに力を入れてまいります。
-
サイバーセキュリティ
前述のように、サイバーセキュリティ領域では人材への需要が非常に高い一方でスキルや経験を持つ人材が少ないため、スキルをお持ちの方であれば高い市場価値を見込むことが可能です。人材不足でお悩みの企業様にとっては、弊社が当領域において築いてきたネットワークを活かしてトップクラスの人材をご紹介いたします。
-
ソフトウェア開発
ソフトウェア開発者の需要は2020年も依然として高いままだと予測されます。一方、日本企業は日本人エンジニアのみを探しているケースが多く、限られた数のエンジニアから求める人材を見つけるのが困難なことから、企業の成長にとってネックとなる場合があります。成長中の企業の多くがバイリンガルのマネージャーを設け、国際的なチームを築くことで人材不足を克服しており、今後競争が増す領域において成長を続けるためには、人材獲得においてもより広い視野を持った戦略が必要とされるようになるでしょう。
Computer Futuresにご相談ください
特定のスキルを持ったエンジニアをお探しの採用担当の方、またキャリアアップをお考えの方がいらっしゃいましたら、以下のフォームからComputer Futuresまでご相談ください。ニッチな各分野の専門家である弊社コンサルタントがお力添えさせていただきます。弊社のLinkedInページでは業界のニュースも日々配信しておりますので、ぜひご覧ください。