
一度は渋谷から六本木ヒルズに拠点を移したGoogleが、再び渋谷に戻ってきた。Googleが入居するのは、2019年9月に開業したばかりの大型複合施設「渋谷ストリーム」だ。渋谷ストリームに加え、11月には230メートルと渋谷エリアいちの高さを誇り、かの有名な渋谷スクランブル交差点をほぼ真上から見下ろすことのできる「渋谷スクランブルスクエア」がオープンし、「渋谷公園通り」の名前の由来ともなっており、変わりゆく渋谷の街を見守ってきた渋谷PARCOも装いを新たに生まれ変わる。
渋谷の進化はこれだけにとどまらず、東急プラザ跡地や渋谷公会堂跡地、また桜丘口エリアでも大規模な再開発が進んでいる。渋谷駅周辺は「エンタテイメントシティSHIBUYA」を目標に、オフィスや商業施設に加えて居住エリアも充実させることで、職・住・そしてレジャーまでをも完結できる街づくりを進めている。
渋谷といえば、2000年前後のIT黎明期にサイバーエージェントやDeNAなど多くのITベンチャー企業が拠点としていた地だ。しかし当時渋谷には大きなオフィススペースが少なく、大きな成長を遂げたベンチャー企業の数々は広いオフィスを求めて他の場所へ“栄転”していった経緯がある。再開発によって広いオフィススペースを確保することで、現在は大手企業へと成長したIT企業の数々を呼び戻すとともに、多くのITスタートアップ企業や日本市場への参入を目指す多国籍企業が育つ街を目指す。
スタートアップ支援は、新しく生まれ変わる渋谷における一大プロジェクトと呼ぶことができるだろう。Googleは自身が入居する渋谷ストリーム内にスタートアップ企業の支援を行う「Google for Startups Campus」を設立し、日本が世界をリードするAIやロボティクスなどの分野における起業家支援に力を入れると発表している。加えて、東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京都市大学と都内の5大学が協力し、産学連携でイノベーション創出や起業家の育成を目指すプロジェクトの立ち上げを発表している。
渋谷は昔から流行の発信地であり、様々な文化を生み出してきた。これは渋谷という街が持つ寛容さや多様性によるところも大きいだろう。観光の中心地であると同時に、渋谷区には1万人以上の外国人が居住しており、渋谷を職場とする人々も含むと非常に国際色豊かな街だ。再開発の計画には外資系企業や外国のビジネスマンに対応した国際医療施設や、出張などでの短期滞在を見据えたサービスアパートメントの整備も含まれており、ますますオープンな、そして日本のビジネスをけん引していく街となっていくだろう。
「渋谷にオフィスを持つ」ことが特にIT企業にとってある種のステータスとなりつつあり、さらにはITプロフェッショナルにとっても現在、そして次世代の業界リーダーが集まり気軽に顔を合わせることのできる街として非常に魅力が高い。IT分野における数々の転職支援をしてきたComputer Futuresだからこそ、仕事を選ぶ際に何を重要とするかは人によって異なることを重々把握しており、「勤務地」が重視される場合も決して少なくない。活気と多様性に溢れる渋谷の街で働くご自身の姿が想像できるだろうか?
Computer Futuresは数々のスタートアップ企業や日本での立ち上げを行う多国籍企業と強い関係を築き、東京のテックコミュニティの発展に力を注いできました。渋谷を中心に発展するテックシーンでのキャリアにご興味がおありの場合は、以下のフォームからご連絡ください。