PC上のアプリケーション

パソコンやスマートフォン、タブレット端末が広く普及し、アプリケーション開発の需要はますます高まっています。業務系からモバイルまで、アプリケーションが活躍する領域は極めて広く、どの領域でも専門性を備えたエンジニアは非常に重宝されます。本記事では、今後のキャリアとしてアプリケーション開発にかかわる専門性を磨きたい方に向けて、アプリケーションエンジニアの仕事内容や転職事情などの情報を解説します。

 

アプリケーションエンジニアとは

アプリケーションとは、OS上で動くソフトウェアを指します。これらの設計や開発を行うエンジニアがアプリケーションエンジニアです。アプリケーションというとスマートフォンやタブレット端末で利用するアプリをイメージしがちですが、表計算ソフトやWebブラウザなどのOS上で動作する業務用ソフトウェアもアプリケーションに該当します。

 

アプリケーションエンジニアの仕事内容

アプリケーションエンジニアは、アプリケーションの設計、プログラミングを含む開発、テストなどの工程を担います。開発が完了した後の不具合の修正やアップデート対応など、運用・保守もアプリケーションエンジニアの担当領域となる場合が多いです。企業や開発案件によっては、要件定義やクライアントとの折衝などの上流工程を担当する場合もあります。

アプリケーションエンジニアは開発するアプリの種類によって大きく3つに分けられ、それぞれ仕事の特徴や担当する領域が異なります。

 

業務系アプリケーション開発の場合

業務系アプリケーションとは、企業の課題解決や業務効率化・自動化のためのアプリケーションです。企業向けの業務システムや銀行ATM、金融システムなどが該当します。企業課題や業務内容に則した個別開発が多いですが、ERPシステムなど汎用的に利用できるパッケージシステムを開発する企業や案件もあります。

業務系アプリ開発の場合、クライアント企業が抱える課題の洗い出し、業務内容に則したアプリケーションの要件定義、開発・リリース完了後のクライアントの要望に応じたアップデート・新機能開発なども主な業務となります。また、基幹システムなど企業の重要な情報を取り扱うアプリケーションの場合、他の開発と比べてセキュリティ要件の設計やテストに重点が置かれることが多いです。

開発からリリースまでのサイクルは比較的長めで、リリース後はクライアント企業に合わせて導入・運用を長期的にサポートする必要があります。

 

Webアプリケーション開発の場合

Webアプリケーションとは、端末へのインストールが不要なWebブラウザ上で利用できるアプリケーションのことで、動画サイトやECサイト、SNSなどもこれに該当します。Webアプリは一般ユーザーが利用する場合が多いですが、特定の企業内でのみ使用するWebアプリもあります。どちらの場合でも、アプリケーションを実装する目的を定義し、ユーザーに合わせて仕様や操作性を定義するのが重要な業務になります。

場合によっては、アプリケーションの方向性を決める市場調査や提案営業などもアプリケーションエンジニアが担当します。業務系アプリに比べると定期アップデートの頻度が高く、開発プロセスも比較的短い傾向にあります。

モバイルアプリケーション開発の場合

モバイルアプリケーションは、スマートフォンやタブレットにインストールして使用するアプリケーションです。ゲームアプリや乗り換え案内など日常生活でよく利用するものが多く、個人の開発者が1人もしくは数人で開発・リリースしているものもあります。

モバイルアプリの場合、企画・設計・開発・リリース・運用・保守の一連の工程をアプリケーションエンジニアが担います。Webアプリ開発と似ている点が多いですが、iPhone・Androidなどのプラットフォームに対応した開発を行う点や、さまざまな端末を用いて実機テストを行う点などが大きく異なります。

 

アプリケーションエンジニアに転職するには

アプリケーションエンジニアに転職する際に必須となる資格はありません。応募の際の必須要件は求人ごとに異なります。しかし、転職の成功確率を上げるには、前述した仕事内容に適したスキルや知識、業務に活かせる経験があることをアピールするのが有効です。応募する職種や職務内容に応じて以下のようなスキルや知識、経験、資格を証明できれば、転職活動を有利に進められるでしょう。

 

必要なスキル・知識

まず第1に、開発するアプリケーションに応じて以下のようなプログラミング言語を扱った経験が問われる場合がほとんどです。

 

  • 業務系アプリ開発:Java、C、C#、COBOL
  • Webアプリ開発:PHP、Ruby、Python、Go、JavaScript、HTML、CSS
  • モバイルアプリ開発:Swift、Objective-C(iOS)/Java、Kotlin(Android)

 

スキルの習熟度は現場で求められるスキルの高さによって異なりますが、開発経験の有無だけでなく数年の開発経験年数を希望要件としている企業もあります。また、アプリケーション開発では、ソフトウェア開発の知識はもちろん、データベースやネットワーク、ハードウェアなどの幅広い知識や経験が要求されます。さらには、AWSなどのクラウドサービスや開発フレームワーク、ライブラリを扱う場合もあるので、これらの知識があると選考に有利に働く場合もあります。

 

あると望ましい経験や資格

エンジニア全般に言えるのが、実務経験が重視される傾向にあるということです。
そのため、前述したスキルや知識が証明できる経験があれば些細なものでもアピールすべきです。例えば、過去にエンジニアとしてサーバーサイドの開発に携わった経験、ネットワークやハードウェアのセットアップ経験などがあれば確実に伝えられるようにしましょう。個人開発の範囲であっても、前述したスキルや知識が少しでも証明できる場合はアピールすると良いです。

また、アプリケーションエンジニア全般に有効な資格としては、情報処理技術者試験が実施している「システムアーキテクト試験」が挙げられます。当初「アプリケーションエンジニア試験」という名称で実施されていた試験で、システム開発の専門性を証明する高難易度な資格でもあります。

そのほか、プログラミング言語やアプリ開発関連スキルを証明する場合におすすめの資格は、それぞれ以下の通りです。

 

  • 業務系アプリ開発:C言語プログラミング能力検定試験、Javaプログラミング能力認定試験、Oracle認定Javaプログラマ
  • Webアプリ開発:HTML5プロフェッショナル認定試験、PHP技術者認定試験
  • モバイルアプリ開発:Android技術者認定試験、アプリケーション技術者認定試験、App Development with Swift

アプリケーションエンジニアの転職市場

新型コロナウイルスの蔓延によるデジタルサービス利用率の増加を背景に、キャッシュレス決済やECサイト、Web予約サービスなど、アプリケーション開発の需要はますます伸びています。さらに現在は、スマートフォンやパソコンはもちろん、自動車やウェアラブル端末、スマート家電などのIoTを活用した一層多様なアプリケーションの需要も高まっています。

アプリケーションエンジニアは求人数も多く、即戦力となる人材は市場価値が非常に高いです。さらに、募集職種の業務が未経験の人材でも、スキル要件を満たしていれば積極的に採用している企業もあります。したがって、エンジニアとして専門性を高めキャリアアップを目指すなら、今後さまざまな分野でニーズがあり市場価値を高められるアプリケーションエンジニアは非常におすすめです。

 

まとめ

今回の記事では、アプリケーションエンジニアの仕事内容や転職事情など、キャリアを検討する前に知っておきたい情報を解説しました。アプリケーションエンジニアは幅広いスキルや経験が求められる一方で、高い専門性を要求される難易度の高い職種です。チャレンジングなキャリアではありますが、今後需要が伸びる分野でもあり、専門性を高めてキャリアアップするには最適な職種です。求人数も多い職種ですので、興味がある方は以下のボタンから求人情報を検索してチェックしてみてください。

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